「FUKUOKA UNESCO」32号

1996年12月31日
「FUKUOKA UNESCO」32号 1996年刊行 B5版141頁 1,300円(送料込)

  • >特集 戦後50年記念・国際シンポジウム ’95
    「戦後50年の日本の文化・社会・ジャーナリズムの思想的変容」

戦後50年記念・国際シンポジウム ’95

基調講演1

“戦後思想の表層と深層”  鶴見俊輔氏(評論家)

(内容紹介)
知識人と大衆の区分
大黒屋光太夫
中浜万次郎
若槻礼次郎
ベアテ・シロタ
デイビット・トムソン
日本人の平均寿命と日本文化

討議1

司会 三輪公忠氏(上智大学教授)
*ディスカッサント 姜在彦氏(韓国/花園大学教授)
劉岸偉氏(中国/札幌大学助教授)
Sepp Linhart 氏(オーストリア/ウィーン大学教授)
Romano Vulpitta 氏(イタリア/京都産業大学教授)
(討議1の内容紹介)
日本を外と内から見ると
日本の敗戦の意味を考える
国家の連続性と非連続性について
ドイツの日本研究の特色
現代の日本研究の特徴
オーストリアにおける戦争責任
キーワードとしての表層と深層
表層を考える
〈鶴見氏〉 コメントに答える
私の戦後の評価
日本の民主主義のあいまいさ
「戦争協力」という言葉について
建前主義の戦後日本
表層と深層について考える
民衆の深層とは
共同性について
戦争責任としての共同性
司会者としての感想
日本の兵隊にもいた反戦者

基調講演2

“戦後日本のジャーナリズムの思想”  原 寿雄氏(成蹊大学講師)

(内容紹介)
はじめに
1.  歪んだ自由主義
2.  被害者意識が強い平和主義
3.  「不偏不党」の変容
4.  マイナー無視の画一主義
5.  合理主義とオウム現象
6.  ヒューマニズムがヒューマン・
7.  正義の味方 ― 勧善懲悪主義
8.  ナショナリズムの危険性
9.  客観報道主義の空洞化
10. メディア公器論の後退

討議2

司会 桂 敬一氏(立命館大学教授)
*ディスカッサント Gebhard Hielscher 氏(ドイツ/南ドイツ新聞極東特派員)
Steven Reed 氏(アメリカ/中央大学教授)
石村善治氏(福岡大学教授)
小玉美意子氏(武蔵大学教授)
(討議2の内容紹介)
批判基準の弱い日本のジャーナリズム
職業意識の薄い日本のジャーナリズム
日本のジャーナリズムの報道姿勢
世界のジャーナリズムの動向
日本の選挙とジャーナリズム
個人ジャーナリストと法制度
知る権利
戦争の加害者として
ジャーナリズムの客観主義
女性の問題を考える
テレビについて思うこと
意見を出さない新聞社説
「社説」とは何か
女性進出への歴史的変化
主観的表現としての「敗戦」
選挙運動における人権及び自由の保障
調査報道について
完備なジャーナリズム論を聞いて
ジャーナリズム思想の変容とは何か
日本の平和主義をどう考えるか
60年代からのジャーナリズムの変化
加害者意識と被害者意識について

総括討議 
テーマ “戦後50年の日本の文化・社会・ジャーナリズムの思想的変容”

議長 三輪公忠氏
桂 敬一氏
パネリスト 上記の基調講演者2名
討議のディスカッサント8名
(総括討議の内容紹介)
第1部をめぐって
100年目の現代の意味
八紘一宇について
日本人の敗戦意識
50年目の出発
戦争責任について
ジャーナリズムにおける表層と深層
自らの汚れを見る
終戦時の回想から
ジャーナリズムをめぐる現在
教育問題について思う
過去をきちっと整理
今からの50年を考える
8月15日を原点として
あまり変わることはないのでは…
50年のターニング・ポイントを考える
もっと自由主義の確立を
ジャーナリズムの公共性の復権
市民社会の形成に努める
戦没者問題を考える
1千万部新聞について考えられること
漫画本作者の感度
日本の武道文化をどう考えるか
道義的に負けた日本
広島への原爆 ― 三輪教授の発言に対して
私の立場について
再び三輪教授に反論する
原爆と終戦 ― その歴史的状況を考える ―
人間として責任をとるということ
深層と表層とは

駐日欧州委員会代表部ヨルン・ケック代表大使講演会

“EUの対日および対アジア政策をめぐって”  Jörn Keck 氏

(内容紹介)
はじめに
EUの現状と展望
EUの対アジア政策
対中国政策について
EUのAPECへの期待とアジア・欧州首脳会議
日・EU関係と対日政策
EUから見た日本市場
国際社会における地域統合と地域協力

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