「FUKUOKA UNESCO」41号

2005年12月31日
「FUKUOKA UNESCO」41号 2005年刊行 B5版115 在庫無し

  • 〈特集1〉第14回日本研究国際セミナー2004
    「自由主義者 石橋湛山の思想と評論― その小日本主義をめぐって ―」
  • 〈特集2〉(1)福岡ユネスコ文化講演会 「“-映像で楽しむ「シルクロード再訪-”よりシルクロードの魅力」
  • (2)国際事情研究会 「ブッシュ再選と日本-すれ違いの日米関係を考え直す-」

〈特集1〉第14回日本研究国際セミナー2004

第1部 テーマ “湛山の日本近・現代における思想史的意味”

発表

「石橋湛山の歩いた道」 鶴見俊輔氏(哲学者)

〈内容紹介〉
私の湛山との出会いと接触
師 田中王堂との出会いとその後の日本
湛山の人生を省みる

「湛山研究への道-日本近代化の命題」 姜 克實氏(中国/岡山大学教授)

〈内容紹介〉
日本近代研究の動機
日本近代化の命題
倫理的帝国主義の幻想
湛山の小日本主義経済思想の意義

第1部討議

コメント「湛山の外交姿勢-知識人としての湛山
ヴィーラント・ワグナー氏(ドイツ/『シュピーゲル』誌・上海支局長、Dr.)

討議

〈討議の内容紹介〉
― 湛山とその時代背景 ―
国内市場問題を考える
湛山の師 田中王堂
湛山における二つの主要思想
湛山の政治的立場と新自由主義
財閥解体反対の湛山
湛山の地方分権論
湛山におけるケインズと日蓮宗
湛山と明治国家
日本における諫争を考える
朱子学から解放されていた湛山
湛山の経済人への影響は…
出版社の変遷(東洋経済新報社と中央公論社・改造社)
日中友好の必然性と冷戦の否定

第2部 テーマ “湛山の小日本主義とその今日的意義”

発表

「湛山の小日本主義考察」 増田 弘氏(東洋英和女学院大学教授)

〈内容紹介〉
湛山研究の三段階
戦前と戦後の湛山
湛山の小日本主義の思想的背景
小日本主義論形成期の五段階
国際連盟等の国際機関への評価
政党政治の終焉と日中戦争へ
自由主義の孤塁を守って
戦後日本の再建構想
新憲法下の再出発と公職追放
首相就任と退陣

「石橋湛山の自由主義-国益追求と国際協力・自由主義経済と正義性に富む社会-」
クルト・ラドケ氏(ニュージーランド/早稲田大学教授)

〈内容紹介〉
はじめに
日本における価値システムとしてのイデオロギーと政治
湛山論文『大戦のもたらせる思想の変化』
近代以前の日本社会における経済主義と儒教
湛山の言論の進め方 ― 絶対論の否定
湛山の日本近代化論

第2部討議

コメント「エコノミスト石橋湛山」 中村隆英氏(東京大学名誉教授)

〈コメントの内容紹介〉
金解禁政策
経済評論家 湛山の名声上がる
ケインズと湛山

討議

〈討議の内容紹介〉
記者クラブから見た湛山
中国の人の湛山研究の焦点
中国における日本研究の特徴
石橋湛山、松村謙三の共有思想
石橋湛山内閣への誤報認識
湛山と日中国交正常化問題
湛山は行動主義者だった
日中国交回復の歩みと合わせて
石橋湛山 三原則の提起
湛山の自由主義とは
世界恐慌と日本
湛山の経済思想を考える
湛山と吉田茂の違い
湛山と日蓮宗
公職追放の二重基準
湛山の自由主義思想と日蓮宗を考える
民主主義者としての湛山

総括

「第2部の総括として」 加藤周一氏(評論家)

〈総括の内容紹介〉
敗戦を喜んだ人、悲しんだ人
「小国主義」の定義とは
軍事的拡張主義に反対の小国主義
大国と小国を区別する文化的条件
大国を構成する強大な軍事力
小国主義から軍事撤廃を主張

〈特集2〉

(1)福岡ユネスコ文化講演会

「“-映像で楽しむ「シルクロード再訪」-”より シルクロードの魅力」 
鈴木 肇氏(元NHKシルクロード取材団長、北京広播学院教授)

〈内容紹介〉
取材状況(写真)
シルクロード13景(写真)

(2)国際事情研究会

「ブッシュ再選と日本-すれ違いの日米関係を見直す-」 松尾文夫氏(ジャーナリスト)

〈内容紹介〉
はじめに
ベトナム戦争取材からワシントン支局長へ
定年後の再出発 ― アメリカを根本から捉える ―
アメリカ革命の原点
アメリカ独立の意味 ― 小さな連邦中央政府からの出発
アメリカの民主主義とは
アメリカの天命とは
アメリカと日本を考える
マッカーサーと日本
アメリカの多元的エネルギーと日米関係のすれ違い
日米関係のけじめとは
ブッシュ外交の二期目 ― 米・中、米・朝関係に注目を ―
終りに当たって

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