「FUKUOKA UNESCO」46号

2010年12月31日
「FUKUOKA UNESCO」46号 2010年刊行 B5版145頁 1,300円(送料込)

  • 〈特集1〉 福岡国際文化シンポジウム2009
    「いま、アジアをどう語るか ― 現代化と歴史認識のはざまで ―」
  • 〈特集2〉(1)福岡ユネスコ特別文化講演会
    「池澤夏樹 加藤周一を語る」
  • (2)福岡ユネスコ文化講演会
    「水と緑の国 日本-地球環境問題と日本の農林水産業の役割-」

〈特集1〉福岡国際文化シンポジウム2009


基調講演 

「欧米とアジアの間-日本の近代」  松本健一 氏(評論家、麗澤大学教授)

(内容紹介)
「太平洋」と「大西洋」
文明開化-脱亜論
「文明」批判-アジア主義
北一輝と徐楽斎
アジアに復帰する日本、民主化する中国
東アジア共同体

「アジア主義を問い直す-支配と連帯のあいだ」  中島岳志 氏(北海道大学准教授)

(内容紹介)
アジア主義の構造
ナショナリズム、自由民権運動、アジア主義
アジア主義の脱亜化
「超・国家主義」と「超国家・主義」のあいだ
絶対平和主義ナショナリズムとAAの論理
保守政治家たちとアジア
革新ナショナリズムとアジア主義の瓦解
おわりに

問題提起

 「アジア現代化の課題-地域内外の和解と歴史認識」  劉 傑 氏(中国/早稲田大学教授)

(内容紹介)
1. 東アジア共通の「アジアの語り方」
2. 中国人の「国家」に対する認識
3. 逆のコースをたどった日本と中国
4. 歴史観の違い:日本にとっての1945年と中国にとっての1911年
5. 「アジア」は必要か
6. 持続可能な和解を追求する道筋:民族内の和解
7. 貧困化をもたらす「一様化」
劉傑氏資料より
一 アジアの近現代史をいかに捉えるか
1. 日本における「アジア」という認識
2. 中国の世界観
3. 「世界史」に残された東アジア現代化の課題
二 国共和解の衝撃…民族的和解の可能性
三 不安定な国家間和解
1. 今日の課題と結びつける歴史の画期
2. 重要な意味を持つ1911、1945、1972
四 まとめ

 「なぜ今“東アジア史”なのか」  李 成市氏(韓国/早稲田大学教授)

(内容紹介)
1. 誰のための「東アジア」なのか
2. 日本の歴史学会における東アジア
3. なぜ「東アジア」なのか
4. 韓国の現実と東アジア
5. 共に語る東アジア
6. 「東アジア」という地域で何を共に語るのか

討議

議長 有馬 学 氏(九州大学名誉教授)
基調講演 上記2人の基調講演者
問題提起 上記2人の発表者
コメンテイター カール・グスタフソン氏(スウェーデン/国際交流基金招聘フェロー)
ラン・ツヴァイゲンバーグ氏(イスラエル/国際交流基金招聘フェロー)
徐 涛 氏(中国/北九州市立大学非常勤講師)

〈特集2〉


(1)福岡ユネスコ特別文化講演会

 “池澤夏樹 加藤周一を語る”  池澤夏樹氏(作家)

(2)福岡ユネスコ文化講演会

“水と緑の国 日本-地球環境問題と日本の農林水産業の役割-”   富山和子 氏(評論家)

(内容紹介)
富山和子が作る日本の米カレンダー
5冊の“生きている”シリーズ
山の文化
蛇口の水はどこから?
土はだれが作ったか?
木を育て米を作った日本文化
割り箸の効用
漁民の森
世界最古の自然保護国、日本
杉、桧を馬鹿にしてはいけない!
水の文化
溜池と古墳
ダムもいつかは消耗品となる
水と土を失えば…
土とはどんな働きをするか
阿蘇の水を作る話
筑後川のこと
理想の植物-稲

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