福岡ユネスコ協会について
はじめに
福岡ユネスコ協会は、ユネスコ憲章の理念に基づき、教育、科学、文化を通じて国際理解を深め、地域社会におけるユネスコ活動の進展をはかることにより、世界平和に貢献することを目的として、ユネスコ精神に共鳴する有志が相集い相協力し合って、自主的にユネスコの理念の具体化を計るため、当地域(福岡)を基盤に諸文化活動、並びに国際文化活動を行う民間団体です。
福岡ユネスコ協会の歩み
昭和23年(1948年)7月3日、福岡ユネスコ協力会は創立されました
敗戦、それに続く占領下の日本に伝えられた“国と国が互いに理解を深め、平和の礎を築こう”というユネスコ憲章の精神は多くの人々の心に響き、共鳴し、希望の灯となりました。
昭和22年、“ユネスコに参加しよう”という機運が全国に広がり、翌年23年、福岡市でも市民各層の有志が参集し、福岡ユネスコ協力会を結成しました。
昭和26年(1951年)、日本は正式にユネスコ加盟が認められました。
これに伴い、福岡ユネスコ協力会は、福岡ユネスコ協会と改称し、今日まで60数年の間、ユネスコの理念に導かれ、独立独歩、一民間団体としてささやかながら地域での文化活動と国際文化交流活動、とりわけ日本をよりよく理解して頂くための努力を続けています。
そして平成25年(2013年)、当協会は一般財団法人として新たなスタートをきりました。福岡に根差した文化団体として、引き続き国際文化交流に取り組み、活動の輪を広げています。
事業活動報告
*年度毎の活動内容をpdfでご案内しています。クリックしてご覧ください(別ウィンドウで開きます)。
2016年度事業活動報告書
2015年度事業活動報告書
2014年度事業活動報告書
2013年度事業活動報告書
福岡ユネスコ協会 草創期の歩み (1948~1970年)
1948 | 昭和23年 | ◆7月3日、福岡ユネスコ協力会創立 ・会長に伊藤徳之助氏(九州大学教授)が就任 ・事務所を福岡市上西町の丸善㈱福岡支店内に置く ・この間、ユネスコの普及活動及びユネスコへの加入促進運動を行う |
1951 | 昭和26年 | ◆7月8日、福岡ユネスコ協会と改称 ・会長に荒川文六氏(九州大学名誉教授)が選出された ◆第1回総合文化講座開催 |
1952 | 昭和27年 | ◆金曜文化講座を開催~1954年まで続ける ◆フランス芸術映画鑑賞会開催 ・荒川会長が日本ユネスコ国内委員に選出された ◆第2回総合文化講座開催 |
1953 | 昭和28年 | ◆レオナルド・ダヴィンチ展開催 ◆福岡ユネスコ創立5周年記念文化講演会開催 ◆第3回総合文化講座開催 |
1954 | 昭和29年 | ◆ユネスコ世界巡回複製名作展開催 ◆第4回総合文化講座開催 ◆湯川秀樹博士講演会開催 |
1955 | 昭和30年 | ◆文化センター建設期成連合会(文建連)を結成 ◆文化センター建設の要請を福岡県知事と福岡市長に提出し、建設運動を推進 ◆訪ソ、中国学術視察団帰朝講演会開催 ◆夏季経済講座開催 ◆福岡ユネスコ創立7周年記念講演会及びフランス芸術映画鑑賞会開催 ◆郭沫若氏講演会開催 |
1956 | 昭和31年 | ◆文化センター建設のための福岡県知事、福岡市長、荒川会長の第1回三者会議が行われ、 その後も引き続き三者会議が行われる ◆アーノルド・トインビー教授を囲み懇談会を開催 |
1957 | 昭和32年 | ◆福岡文化センター建設委員会発足 ・本協会の組織体制の刷新を進める |
1958 | 昭和33年 | ◆前田多門氏講演会開催 ◆ユネスコ市民講座開催 ◆矢内原忠雄教授講演会開催 ◆第1回ユネスコ国際交流学校美術展開催 ◆県内所蔵第1回近代美術展開催 ◆世界人権宣言10周年記念ユネスコ講座開催 |
1959 | 昭和34年 | ◆江崎悌三博士コレクション展開催 ◆「西日本の文化の発展のため」の懸賞論文公募企画開催 ◆第2回ユネスコ国際交流学校美術展開催 ◆ブラジリア近代建築新首都展開催 ◆県内所蔵第2回近代美術展開催 |
1960 | 昭和35年 | ◆福岡ユネスコ文化講演会開催 ◆現代日本百年史講座開催 ・北九州支部設置(於:西日本工業倶楽部内) ◆北九州支部発足記念講演会開催 ◆第3回ユネスコ国際交流学校美術展開催 ◆「西日本の文化の発展のため」の第2回懸賞論文公募企画開催 ◆現代国際版画展開催 ◆都市問題研究会発足 ◆県内所蔵第3回近代美術展開催 |
1961 | 昭和36年 | ◆国際事情研究会発足 ◆古代オリエント美術展開催 ◆明日の都市展開催 ◆「西日本の文化を発展させるため」の第1回グループ調査研究活動企画開催 ◆第4回ユネスコ国際交流学校美術展開催 ◆青木繁展開催(於:福岡、小倉、東京) |
1962 | 昭和37年 | ◆ペルシャ名陶展開催 ◆第5回ユネスコ国際交流学校美術展開催 ◆福岡ユネスコ創立15周年記念第1回九州国際文化会議開催 ◆「西日本の文化を発展させるため」の第2回グループ活動企画開催 |
1963 | 昭和38年 | ◆イタリア音楽の夕べを開催 ・第1回九州国際文化会議報告会を東京(国際文化会館)で開催 ◆「西日本の文化を発展させるため」の第3回グループ活動企画開催 ・イタリアのペーザロ市から、イタリアに送った、第4回ユネスコ国際交流学校美術展の作品を 中心に盛大な日本児童画展や日本文化の夕べを催したとの知らせと共に、豊富な資料が送られてきた |
1964 | 昭和39年 | ◆第6回ユネスコ国際交流学校美術展開催 ・会誌『FUKUOKA UNESCO』創刊号発行 ◆「西日本の文化を発展させるため」の第4回グループ活動企画開催 ・第1回九州国際文化会議の報告が、パリのユネスコ本部の機関紙「Orient-Occident」誌に掲載される ◆九州文化の総合的研究調査企画事業の開始 ◆第7回ユネスコ国際交流学校美術展開催 ・本協会都市問題研究会は、県庁舎の大濠公園内移転反対の意見書を福岡県知事に提出し、 併せて移転候補地の提案を行った |
1965 | 昭和40年 | ◆「西日本の文化を発展させるため」の第5回グループ活動企画開催 |
1966 | 昭和41年 | ◆第8回ユネスコ国際交流学校美術展開催 ◆九州文化総合研究調査企画特別講座開催 |
1967 | 昭和42年 | ◆生物の進化を探る「化石展」開催(於:福岡、熊本、鹿児島、北九州) ◆第2回九州国際文化会議」開催 ・ユネスコ事務総長ルネ・マウ氏より「第2回九州国際文化会議」へメッセージが届けられた ◆東西美術交流300年展開催 ・オランダのライデン博物館所蔵の北斎、川原慶賀の作品12点が「東西美術交流300年展」に出品された ・同上美術展が神奈川県立博物館で「近代洋風名作展」として開催された ◆東西窯芸交流展開催(於:福岡出光美術館) |
1968 | 昭和43年 | ・荒川文六会長が名誉会長に就任 ・橋本武副会長(九州電力㈱副社長)が会長に就任 ◆第1回「母と子の科学教室」開催(於:九重高原) ◆近代国際関係史講座開催 ◆第1回科学講座開催 ◆世界人権宣言20周年記念講演会開催 |
1969 | 昭和44年 | ・本協会の事務所を九州電気科学館ビル4Fに移転 ・「安永良徳展」開催の後援 ◆現代国際経済講座開催 ◆現代世界思想講座開催 |
1970 | 昭和45年 | ◆古都大宰府史跡保存のための「都市開発と文化財保存」に関するパネルディスカッション開催 ◆世界古典文学講座開催 ・橋本会長が日本ユネスコ国内委員に就任 ◆「古都大宰府史跡保存と地域開発に関する提言及び計画案」を発表し、福岡県・文化庁等の関係方面へ提言 ◆現代科学講座開催 |
地域の文化発展のためのアピール
(*一部上記の表中と重複します)
1955 | 昭和30年 | ◆文化センター建設の要請を福岡県知事と福岡市長に提出し、建設運動を推進 |
1964 | 昭和39年 | ◆本協会都市問題研究会は、県庁舎の大濠公園内移転反対の意見書を福岡県知事に提出し、併せて移転候補地の提案を行った |
1970 | 昭和45年 | ◆「古都大宰府史跡保存と地域開発に関する提言及び計画案」を発表し、福岡県・文化庁等の関係方面へ提言 |
1971 | 昭和46年 | ◆古都大宰府史跡保存促進のための提言を福岡県知事へ行う |
1973 | 昭和48年 | ◆「平尾台問題」の提言を関係官庁、県市、各社へ行う ◆福岡県庁舎の大濠、(城内)舞鶴公園内へ移転反対申し入れを福岡県知事、同県議会議長へ行う ◆文部省、文化庁、福岡県へ九州国立博物館の建設の提言、及び福岡市には市立美術館建設の提言を行う |
1977 | 昭和52年 | ◆福岡市美術館への提言を進藤福岡市長に行う |
1979 | 昭和54年 | ◆福岡市立歴史博物館建設の提言を進藤福岡市長に行う |
1980 | 昭和55年 | ◆福岡市立歴史博物館構想委員会設立の提言を進藤福岡市長に行う |
1982 | 昭和57年 | ◆「国際日本研究センター」に関するアンケートを内外に配布 ◆「国際日本研究センター」創設のアピールが第5回九州国際文化会議で採択される |
1983 | 昭和58年 | ◆福岡市立博物館の建設地についての提言を福岡市及び福岡県に行う |
1986 | 昭和61年 | ◆福岡市立博物館建設についての提言を福岡市に行う |
1987 | 昭和62年 | ◆永井道雄 国連大学学長特別顧問と竹藤寛 福岡ユネスコ協会前事務局長は、「国連大学東アジア高等研究・研修センター」(仮称)の福岡市への設置について話し合う。また、桑原福岡市長はこの設置のための誘致に、積極的な姿勢を示される |
1988 | 昭和63年 | ◆国連大学H.G.デソウザ学長に、「国連大学東アジア高等研究・研修センター」の福岡市への設置について要望書を提出 ◆桑原福岡市長に、「同研究・研修センター」の誘致についての提言書を提出し、併せて記者発表を行う ◆国連大学東アジア高等研究・研修センターの福岡誘致推進期成会を結成 ・国連大学G.デソウザ学長来福、福岡の同センター候補地を視察 |
1989 | 平成元年 | ◆「国連大学福岡研究・研修機構(仮称)」設置準備室を福岡市に設置するよう提言を行う |
2002 | 平成14年 | 「河北倫明文庫」福岡市総合図書館への収蔵開設を支援 |
福岡ユネスコ協会の受賞歴
1970 | 昭和45年 | 国際理解と協力の教育功労団体として文部大臣より表彰される |
1976 | 昭和51年 | 国際交流基金から国際交流奨励賞を受賞 |
1980 | 昭和55年 | 福岡県教育委員会より、文化功労団体として表彰される |
1998 | 平成10年 | 福岡市より福岡市民文化活動功労賞を受賞 |