文学が描くイタリアと移民

2024年10月19日
文学が描くイタリアと移民(栗原俊秀講演会)
福岡ユネスコ文化講演会(北九州市開催)
 
日時:2024年11月16 日(土)14:00〜16:00(開場13:30)
会場:北九州市立文学館
北九州市小倉北区城内4番1号
講師:栗原 俊秀(くりはら としひで)氏
イタリア文学者・翻訳家
参加費:500円
定員60名
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会、北九州市
イタリアは、現在、アラブ系やアフリカ系の移民(immigranti)が著しく増加していますが、 19世紀末から20世紀半ばにかけてはフランスや スイス、 アメリカ合衆国やアルゼンチン等の国々をめざす移民(emigranti)大国でもありました。
「移民」をキーワードに、 現代の作家たちが文学においてイタリア人の生活や文化をどのように描いてきたのかを探っていきます。

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アジア映画の面白さとは何か

2024年09月16日
アジア映画の面白さとは何か
福岡ユネスコ講演会&上映会
日時:2024年10月20日(日)14:00 ~ 17:15 (開場13:30)
会場:福岡市総合図書館映像ホール・シネラ
福岡市早良区百道浜3丁目
講師:田井 肇 氏(「シネマ5」支配人)
対談:リム・カーワイ 監督
参加費:一般 1,000円(学生・留学生 500円)
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
共催:福岡市総合図書館、映像ホール・シネラ実行委員会
福岡市は1990年代からアジアとの交流を進める一環として、映画を通じたアジア理解を図るために「アジアフォーカス福岡国際映画祭」を開催して、その上映作品を中心に多数のアジア映画を福岡市総合図書館において収集・保存するとともに定期的に上映してきました.
近年、アジア圏内での監督や俳優などの人的交流も活発となり、国際共同制作も盛んに行なわれています.そのような越境する「アジア映画」の面白さや映画館が果たす役割について、アート系映画館支配人とアジアを股にかけて映画作りを進める実作者が語り合います.

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アジアと国際秩序の現在、そして未来

2024年06月24日
福岡ユネスコ文化講演会
 

日時:2024年7月27日(土)13:30〜16:00(開場13:00)
会場:電気ビル共創館3階カンファレンスC
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:佐橋 亮氏(東京大学東洋文化研究所准教授)
参加費:一般 1,000円(当日1,200円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会

現在、国際政治において影響力が強い大国はアメリカと中国で、互いに激しい競争を繰り広げています。
2024年は世界的な選挙イヤーと言われ、1月の台湾総統選挙をスタートに、ロシア大統領選挙、インドの総選挙、「ヨーロッパ議会」選挙と続き、11月のアメリカ大統領選挙まで世界の主要な国や地域で重要な選挙が行われます。それらの選挙の結果は、分断が進む世界の秩序形成に今後どのような影響を与えていくのでしょうか。
米中関係、東アジアを主要なフィールドに研究する気鋭の国際政治学者が、国際秩序の現在、そして未来を語ります。

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言葉は世界を変えられるか 〜ポストコロナと紛争の現代に考えること

2024年02月17日
言葉は世界を変えられるか(福岡ユネスコ文化セミナー)
福岡ユネスコ文化セミナー
日時:2024年3月16日(土)13:30~16:45(開場13:00)
会場:エルガーラホール 7階 多目的ホール
福岡市中央区天神1丁目
講師:國分功一郎氏(東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授)
中島岳志氏(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)
参加費:一般 1,000円(当日1,200円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員:100名 *定員になり次第締め切らせていただきます
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
人は言語を使うことによって思考が可能となり、過去や未来を想像すること、他者とのコミュニケーションを行うことができ、言葉なくして日常生活を送ることはできません。
近年、地球規模のコロナウイルス感染により多くの死亡者を出し、防止策の移動の制限や直接的なコミュニケーションの自粛は、これまの人間生活を一変させる経験となりました。
また、ロシアによるウクライナ侵攻や中東での民族紛争が起きることにより、世界は政治的・経済的に分断され、私たちの日常生活に大きな影響を与えています。いま、私たちは自分の手の届かない世界の激動の中で、現在を未来をどのように考え、何をしていけばよいのかの指針が見えずに不安を感じながら毎日の生活を送っているのではないでしょうか。
今後、私たちはどのように世界を思考して、立ち向かっていくことができるのか。言葉と格闘している二人の思想家が語ります。

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江戸時代における長崎への画家遊学 〜司馬江漢を中心にして

2024年01月03日
江戸時代における長崎への画家遊学
福岡ユネスコ・アジア文化講演会
日時:2024年2月17日(土)13:30〜16:30(開場13:00)
会場:電気ビル共創館3FカンファレンスA会議室
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:タイモン・スクリーチ氏(国際日本文化研究センター教授)
対談者:植松有希氏(板橋区立美術館学芸員)
参加費:一般 1,000円(当日1,200円)
学生・留学生 500円(事前申込・当日とも)
定員:80名 *定員になり次第締め切らせていただきます
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
江戸時代、外国との交流は幕府により制限されていましたが、長崎は海外に開かれた窓口の一つとして大きな役割を果たしました.
長崎貿易を通じてオランダや中国から様々な文物がもたらされ、世界地図や書物、絵画などヨーロッパの情報や文化が流入するとともに、来訪した画僧や画人らにより中国の諸流派の絵画も長崎へ伝えられました.
江戸参府をするオランダ人などの姿を見て、あるいは新しい画風の中国絵画に接することにより、異国の文化に憧れた武士や医者、商人、そして画家が多数長崎をめざしました。.
江戸時代の視覚文化を研究するタイモン・スクリーチ氏が、江戸時代の日本における優れた洋風画家である司馬江漢を中心に、長崎に遊学した画家たちの世界に迫ります.

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森鷗外とドイツ文学

2023年10月25日
森鴎外とドイツ文学(美留町義雄氏講演会)
福岡ユネスコ文化講演会(北九州市開催)
 
日時:2023年11月25日(土)14:00~16:00(開場13:30)
会場:北九州市立文学館
(北九州市小倉北区城内4-1)
講師:美留町義雄
参加費:500円
定員:60名(※先着順)
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会、北九州市
明治時代の文豪で北九州市にもなじ み深い森鷗外は、近代文学を代表する作家であるとともに、アンデルセンの『即興詩人』などの文学を日本へ紹介した翻訳者としても知られています。
軍医として留学したドイツから1888年に帰国した鷗外は、翌年から創作活動を始めました。それと並行して、ゲーテやクライストなどの古典主義文学、またはシュニッツラーやホフマンスタールといった最新のドイツ文学を翻訳します。さらには、イギリスやフランス、ロシア文学などのドイツ語版を日本語に訳して、ヨーロッパの文学を明治期の日本に紹介することにも貢献しました。
日独の比較文学を専門とされ、森鷗外について長く研究してこられた美留町義雄氏に、当時のドイツ文学との関係をはじめとして、翻訳者としての鷗外に光を当ててお話しいただきます。

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往還する日・韓文化の現在 〜日本文化開放から韓流ブームまで

2023年06月24日
往還する日・韓文化の現在(伊東順子氏講演会)
福岡ユネスコ文化講演会
日時:2023年7月29日(土)13:30~16:00(開場13:00)
会場:電気ビル共創館3階カンファレンスC
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:伊東順子氏(ライター・編集者・翻訳家)
参加費:一般 1,000円(当日1,200円)
学生・留学生 500円(事前申込・当日とも)
定員:70名
*定員になり次第締め切らせていただきます
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
ここ5年ほど「最悪の日韓関係」と言われる状態が続いてきました。今年になって日韓の首脳会談が日本と韓国で開催されて、やっと政治外交面での関係改善の動きが本格化し始めました。
一方、文化の面では冷たい政治的な関係とは違って、互いの国への関心は続き、音楽、映画、ドラマを中心に日本の中で韓流ブームはすっかり定着しました。
1990年に韓国に渡り、韓国における日本文化開放がスタートした時代から日本と韓国の文化的な往還を現場で見続けてきた伊東順子氏が、両国関係の現在を語ります。

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宗教・文化からみたロシアとウクライナ

2023年05月15日
宗教・文化からみたロシアとウクライナ
福岡ユネスコ講演会
日時:2023年6月17日(土)13:30~16:00(開場13:00)
会場:電気ビル共創館3階カンファレンスC
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:高橋沙奈美 氏(九州大学大学院人間環境学府講師)
参加費:一般・事前申し込み 1,000円(当日1,200円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員:70名 *感染予防を考慮した設定です.定員になり次第締切ります.
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
2022年2月に勃発したロシアによるウクライナへの軍事侵攻は世界に大きな衝撃を与え、政治、経済を中心に全世界的に影響を及ぼしています。 帝政ロシアからソビエト連邦を経て現代にいたる歴史的な変遷を経験し、また多様な民族・言語・文化が交差する複雑なロシア・東欧地域。その主要な二か国の戦争状況について、日本のメディアでは日々の戦況や支援国の対応など地政学的な観点からの報道が主になっています。本講演会では、これまで日本で関心を持たれることが少なかったロシアとウクライナの歴史的関係について、両国の社会を作り上げてきた宗教・文化の面から専門家に語っていただきます。

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変わる中国、変わらない中国 明・清時代から現代を見る

2023年01月24日
変わる中国、変わらない中国 ―明・清時代から現代を見る
福岡ユネスコ・アジア文化講演会
日時:2023年2月25日(土)13:30~16:30(開場13:00)
会場:電気ビル共創館3階カンファレンスA会議室
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:岸本美緒(きしもと・みお)氏
対談者:益尾知佐子(ますお・ちさこ)氏
参加費:一般:事前申込 1,000円(当日1,200円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員:80名 *感染予防を考慮した設定です。定員になり次第締切ります。
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
21世紀に入り、目覚ましい経済発展を続ける中国。GDPは米国に次ぐ世界第2位まで成長し、政治的にも世界の中で影響力のある大国への道をめざしています。そして今、習近平国家主席は「中華民族の偉大な復興」を提唱しています。
19世紀以降の中国は、広大な領土を誇った清王朝が西方列強やアジアでいち早く近代化した日本により圧迫を受けるなかで、辛亥革命の結果1912年に滅びました。その後成立した中華民国では、中国国民党政府が激しい国共内戦の末に台湾に渡り、1949年に中華人民共和国を樹立した中国共産党が大陸での支配権を確立して現在に至っています。
近代以降中国は政治形態が大きく変化してきましたが、過去から中国人の中に受け継がれてきた国家意識あるいは世界観は変化したのでしょうか。明・清時代を専門とする歴史家の眼から見た中国を語ります。

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外国人との共生がコミュニティを豊かにする

2022年12月20日
福岡ユネスコ文化セミナー「外国人との共生がコミュニティを豊かにする」(配布チラシ画像)
シリーズ 多文化共生とコミュニケーション-3
福岡ユネスコ文化セミナー
日時:2023年1月28日(土)13:30~(開場 13:00)
会場:電気ビル共創館3階カンファレンスA会議室
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:オチャンテ・村井・ロサ・メルセデス氏(コーディネーター)
カンチャ・ラマ
新居みどり
参加費:一般・事前申込 1,000円(当日1,200円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員:80名(感染予防を考慮した設定になっています。定員になり次第締め切らせていただきます)
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
外国人労働者を抜きに社会が立ちゆかなくなった日本。ルーツが外国にあり、異なる文化を背景に持って日本にやって来る人たちと共生したコミュニティを各地で作っていくことが、いまや日本の必須条件となっています。 
仕事のやり方、人間関係、慣習やしきたりなど日本のこれまでの社会の仕組みを異なる角度から見ると、そこに新たな事業を起こす種やヒントが見えてきます。様々な文化的背景を持った人々が溶け込んでコミュニティを豊かにしてゆく。そのために私たちができること、解決しなければならないことを共に探っていきます。

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ラテンアメリカ文学の魔力 ガルシア・マルケスとバルガス・ジョサを中心に

2022年09月13日
ラテンアメリカ文学の魔力
福岡ユネスコ文化講演会(北九州市開催)
 

日時:2022年11月12日(土)開演 14:00(開場 13:30)
会場:北九州市立文学館(北九州市小倉北区城内4-1)
講師:寺尾隆吉
参加費:500円
定員:40名(※申込多数の場合は抽選となります.)
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会、北九州市

1960年代のブームにより世界を驚愕させたラテンアメリカ文学。そのブームの時代から現在に至る流れを『ラテンアメリカ文学入門』により簡潔に紹介するとともに、自ら様々な作家の作品を精力的に翻訳し続けている寺尾隆吉氏が、二人のノーベル文学賞作家を中心にその魔力を探ります。

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映画創作と自分革命

2022年07月23日
『映画創作と自分革命』チラシ
創作の内的対話力の可能性について
福岡ユネスコ文化講演会
日時:2022年8月27日(土)13:30~16:30(開場13:00)
会場:福岡市総合図書館映像ホール「シネラ」
福岡市早良区百道浜3-7-1
講師:石井岳龍氏(映画監督)
参加費:一般 1,000円、学生・留学生500円
学生・留学生は身分証をご提示下さい.
定員:100名
*定員になり次第締め切らせていただきます
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
共催:福岡市総合図書館、映像ホール・シネラ実行委員会
福岡出身の映画監督・石井岳龍(改名前 聰亙)は、1970年代後半から自主映画製作を始め、長編『狂い咲きサンダーロード』によりインディーズ界の旗手と評価され、以後様々な映画を世に送り出してきました.
2006年には神戸芸術工科大学の教授に就任して、自己の映画創作と並行して若い学生たちへの指導を行うようになり、映画創作について改めて探求をより深めていくことになりました.
これまでの16年間の大学での創作探求から得た、映画の持つ強い「内的対話力」について、また、石井監督があらゆる創作の根源とみる「無意識との対話と葛藤=自分革命」について語っていただきます.
講演に合わせて本テーマと関連する石井監督作品の上映を行います.

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大陸と日本人 なぜ彼らは海を渡ったのか

2022年04月22日
福岡ユネスコ連続講演会・大陸と日本人
福岡ユネスコ・連続講演会(全5回)

講師:有馬 学氏 九州大学名誉教授 福岡市博物館総館長

第1回 5月27日(金)天神ビル11階会議室(福岡市中央区天神2丁目)
第2回 6月24日(金)[変更]エルガーラホール7階(中央区天神1丁目)
第3回 7月29日(金)電気ビル会議室(福岡市中央区渡辺通2丁目)
第4回 8月12日(金)電気ビル会議室(福岡市中央区渡辺通2丁目)
第5回 9月 9日 (金)電気ビル会議室(福岡市中央区渡辺通2丁目)
* 開催時間はいずれの回も16時から18時です.

参加費(1回):一般 1,000円 / 学生・留学生 500円
定員:60名程度(コロナ対策のため会場定員の2分の1です)
*定員になり次第締め切らせていただきます
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会

明治以降、多くの日本人が海を越えて大陸へ進出していった。
とりわけ、何らかの「志」を抱えて出立した人たちの足跡はかなり知られている。
というと、まず思い浮かべるのは「右翼」とか「大陸浪人」と呼ばれる一群であろう。
しかし、一方で「左翼」の人たちも少なからず大陸へ渡っていったのである。
彼らはなぜ海を越えたのか、その先にはどんな事態が待ち受けていたのか——
歴史に埋もれた群像にも光を当てながら、近代における「アジアと日本」を解読する。

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生きる場所、集う場所 〜パフォーミングアーツを通したアジアとの共生

2022年01月31日
生きる場所、集う場所(佐藤信氏講演会)
福岡ユネスコ・アジア文化講演会

日時:2022年3月5日(土)13:30~16:30(開場13:00)
会場:電気ビル共創館3F 大会議室(カンファレンスA)
福岡市中央区渡辺通2丁目
ご注意ください】会場が本館から共創館に変更になりました.

講師:佐藤 信(さとう・まこと)
劇作家・演出家、2019年福岡アジア文化賞芸術・文化賞受賞者
対談:吉本光宏(よしもと・みつひろ)
ニッセイ基礎研究所研究理事 芸術文化プロジェクト室長

参加費:一般 1,000円(当日1,200円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員:60名 *感染予防を考慮した設定になっています.定員になり次第締め切らせていただきます.
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会

新型コロナウィルス・パンデミックの発生により、感染防止のために人の集まりが制限され、会食もできず、マスクを着用して会話も慎むような生活が2年近く続いてきました。この間、いろいろな分野の文化活動も休止を余儀なくされ、特に演技者と観客が対面して作り出す空間自体が作品の重要な要素となる演劇やダンスなどのパフォーミングアーツは、存続の危機を経験しました。
ポストコロナの模索が始まっている、いま。日本の現代演劇をリードし、これまでアジアとの演劇を通じた国際交流を主導してきた第一人者が、コロナ禍以降の舞台芸術創造の「場」づくりとパフォーミングアーツを通したアジアとの共生について熱く語ります。

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「台湾」を読む 台湾新文学からLGBTQ文学まで

2021年10月22日
「台湾」を読む 台湾新文学からLGBTQ文学まで(垂水千恵氏 講演会)
福岡ユネスコ文化講演会(北九州市開催)

日時:2021年11月6日(土)開演 14:00(開場 13:30)
会場:北九州市立文学館
北九州市小倉北区城内4-1 TEL.093-571-1505
講師:垂水千恵 氏(台湾文学者、横浜国立大学国際戦略推進機構教授)
参加費:500円
定員:40名 *申込多数の場合は抽選となります。
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会、北九州市

1895年、日本の台湾統治が始まりました。1920年代に始まる台湾の近代文学(台湾新文学)は、植民地の現実と対峙するところから、その歩みを開始します。かたや現代に目を移すと、2019年からはアジア初となる同性婚が認められ、トランスジェンダーであることを公表しているオードリー・タンが35歳で閣僚入りするなど、その多様で包括性に満ちた社会にも注目が集まっています。そうした動きは文学にも反映され、すぐれたLGBTQ文学が産出されています。
講演では、約100年にわたる台湾近現代文学の流れを、翻訳で読める作品を中心に紹介しつつ、概観していく予定です。
もし入手できるようでしたら、『台湾抗日小説選 』(研文出版)所収の作品や、邱妙津『ある鰐の手記』(作品社)に目を通しておいてくださるとありがたいです。(垂水千恵氏)

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多文化共生を実現するために、私たちのできること

2021年10月15日
多文化共生を実現するために、私たちのできること(オチャンテ村井氏講演会)
シリーズ 多文化共生とコミュニケーション-2
福岡ユネスコ文化セミナー2021
日時:2021年11月27日(土)13:30〜(13:00開場)
会場:電気ビル共創館3F 大会議室(福岡市中央区渡辺通2丁目)
講師:オチャンテ・村井・ロサ・メルセデス氏(桃山学院教育大学准教授)
参加費:一般 1,000円(当日1,200円)
学生・留学生 500円(事前申込・当日とも)
定員:60名 *感染予防を考慮した設定になっています.
*定員になり次第締め切らせていただきます.
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
日本は既に超高齢社会に入り、人口の3割近くを高齢者が占めています。一方、少子化傾向に改善が見られないために人口が減少し、特に労働者人口の不足が大きな問題となっています。今後、外国からの労働者を抜きに日本社会は立ちゆかなくなります。異なる文化を背景に持って新しく日本にやって来る人達と共生したコミュニティを各地で作っていくことは、日本の必須条件となります。
シリーズ・テーマ「多文化共生とコミュニケーション」の第1回では、コミュニケーションの道具である日本語の問題を考えました。第2回は、文化背景は異なっていても共にいまを生きる人間として住みやすいコミュニティを作るために、われわれがどのようなことをすれば良いのかについて具体的に考えてみます。

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コロナ危機以降のアジア経済

2021年08月21日
コロナ危機以降のアジア経済
福岡ユネスコ文化講演会

日時:2021年9月25日(土)13:30〜(開場13:00)
会場:電気ビル共創館3F大会議室
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:末廣 昭氏(東京大学名誉教授)
伊藤亜聖氏(東京大学社会科学研究所准教授)
参加費:一般 1,000円(当日1,200円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員:60名
*定員になり次第締め切らせていただきます.コロナ対策のため会場定員の3分の1です.
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会

2020年2月以来中国からアジア、欧州、米国そして全世界に感染拡大した新型コロナウィルス。各国での人の往来が制限され、物流も停滞して部品供給等が追いつかなくなり、グローバル化していた経済活動に危機的な影響を与えることになりました。特に、ヒト、モノ、カネの国境を超えた接続性を深めて経済成長を地域として達成し、「アジア化するアジア」と呼ばれる潮流を創り出していたアジアにおいては、その影響は甚大です。
一方、トランプ政権からバイデン政権に移行した米国の中国に対する対応に変化はなく、米中間の競争関係が激化しています。中国をはじめとしてコロナ以降を見据えた新しい経済の動きも始まっている今、米中対立がアジア経済に今後どのような影響を与えていくのでしょうか。
このようなアジア経済の現況と将来について、専門家お二人に語ってもらいます。

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蘭学の九州

2021年07月21日
蘭学の九州(大島明秀)
福岡ユネスコ講演会
日時:2021年8月28日(土)13:30~16:00(開場13:00)
会場:電気ビル本館地下 8号会議室
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:大島明秀氏(熊本県立大学文学部准教授)
参加費:一般 1,000円(当日1,200円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員:60名*感染予防を考慮した定員設定になっています.*定員になり次第締め切らせていただきます.
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
江戸時代にオランダを通じて日本に入った学問、蘭学は一般には杉田玄白等の『解体新書』(1774年)から始まるように思われていますが、実はそれより1世紀くらい前から長崎・出島で勤務する阿蘭陀通詞(おらんだつうじ/オランダ語の通訳者)を中心に始まっていたのでした.

通詞の本木良意(1628-97)はドイツの人体解剖図のオランダ語訳本を翻訳して『和蘭全身内外分合図』を著わしました(1682).コペルニクスの地動説を翻訳したのも通詞本木良永でした.このように、杉田玄白と大槻玄沢が著わし、明治になって福沢諭吉等により刊行された『蘭学事始』によって印象づけられた蘭学像とはかなり違っていたようです.

そして、蘭学は最先端地の長崎だけではなく、福岡、佐賀、武雄、平戸、中津、薩摩といった九州諸藩でも、蘭書購入、種痘導入、辞書編纂などが行われました.江戸や上方とは異なる展開が繰り広げられた九州の蘭学を、本分野における第一人者が語ります.

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日本語を伝達ツールとして見直していく

2021年01月23日
日本語を伝達ツールとして見直していく(徳永あかね氏講演会)
シリーズ 多文化共生とコミュニケーション-1
福岡ユネスコ文化セミナー
日時:2021年2月27日(土)13:30〜(13:00開場)
会場:電気ビル共創館3F大会議室(福岡市中央区渡辺通2丁目)
講師:徳永あかね氏(神田外語大学アジア言語学科准教授)
参加費:1,000円(当日1,200円)学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員:60名 *感染予防を考慮した設定になっています.定員になり次第締め切らせていただきます.
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
日本の人口減少が進む中、外国人に日本で働いてもらわなければ日本社会が成り立たなくなる将来が予想され、外国人労働者の受け入れを増やすために入管法が2019年に改正されました。今後外国人労働者が日本の各地に住み働くようになり、異なる文化を背景に持って新しく日本にやって来る人たちと共生したコミュニティづくりがより一層求められていきます。

国籍や文化的背景が異なる人々と隣人として生活していく多文化共生のあり方とそれを支えるコミュニケーションの問題についてシリーズで考えていきます。第1回は、人間が共生していくうえで最も重要となるコミュニケーションの問題について、その伝達手段となる日本語に光をあてていきます。

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七つの文学作品で読む韓国社会の過去と現在

2020年10月04日
七つの文学作品で読む韓国社会の過去と現在(きむ ふな 講演会)
〜『空と風と星と詩』(尹東柱)から『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ)まで
福岡ユネスコ文化講演会(北九州市開催)
日時:2020年11月21日(土)開演 14:00(開場 13:30)
会場:北九州市立文学館
北九州市小倉北区城内4-1 TEL.093-571-1505
講師:きむ ふな 氏 (翻訳者)
参加費:500円
定員:40名 *申込多数の場合は抽選となります。
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会、北九州市
近年、女性作家を中心に韓国文学が注目されています。
『82年生まれ、キム・ジヨン』をはじめ現代作家の作品は日本でも紹介されて読者が増えていますが、近代文学が始まってからおよそ100年が経過する韓国文学の流れについては知る機会がまだ限られています。
現代韓国文学を日本に紹介する先駆けとなった『菜食主義者』の翻訳者 きむふなさんが、文学作品7作を通して韓国の歴史や社会について読み解いていきます。

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琉球沖縄史を見る眼 〜なぜ『茶と琉球人』を書いたのか?

2020年06月27日

琉球沖縄史を見る眼 なぜ『茶と琉球人』を書いたのか?(武井弘一)
福岡ユネスコ講演会

日時:2020年7月26日(日)13:30~
会場:電気ビル本館地下2F 8号会議室
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:武井弘一(たけい・こういち)氏
参加費:一般 事前申込 1,000円(当日 1,200円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員:60名 *感染予防のため申込先着順で締切らせていただきます.
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会

沖縄では人々はお茶を好み、儀礼や接待には欠かせないものとなっています。そのお茶を通して、島津氏の薩摩藩による侵攻(1609年)から明治新政府による沖縄県設置(1879年)までの「近世琉球」の庶民の生活を描いた新書『茶と琉球人』。本土で生まれ日本近世史を研究してきた著者が、沖縄で日本史を教える経験を通して見えてきた琉球沖縄の歴史と教育について語ります。

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日本映画は中国でどのように愛されてきたのか

2020年06月05日
日本映画は中国でどのように愛されてきたのか
福岡ユネスコ文化講演会
 

日時:2020年6月28日(日)13:15~17:00
会場:福岡市総合図書館映像ホール「シネラ」
福岡市早良区百道浜三丁目7-1
講師:劉文兵(りゅう・ぶんぺい)氏
参加費:1,000円(一般)500円(学生・留学生)
定員:50名
*コロナウイルス感染予防のため申込先着順とさせていただきます。

主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
共催:福岡市総合図書館、映像ホール・シネラ実行委員会

日本と中国の関係は、国交正常化(1972年)に続き、「日中平和友好条約」が締結された1978年に至ると、蜜月期を迎えました。そして78年から中国で開催されるようになった「日本映画祭」は、文化大革命以後の空白期にあった中国に大きなインパクトを与え、70〜80年代の日本映画は中国の幅広い層から熱狂的に受け入れられました。

日本映画の影響を大きく受けた陳凱歌や張芸謀から賈樟柯、ジョン・ウー等著名な監督たち、そして日本の俳優や映画関係者にもインタビューを行い、日中の映画交流を長年研究してきた第一人者が、日本映画はどのように中国において評価されてきたのかについて語ります。

併せて、公開当時中国で社会現象となるほど大ヒットした『サンダカン八番娼館 望郷』を上映いたします。

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魯迅 ― 松本清張 ― 莫言 ミステリー/メタミステリーの系譜

2019年12月26日
魯迅―松本清張―莫言 ミステリー:メタミステリーの系譜(藤井省三氏講演会)
福岡ユネスコ文化講演会(北九州市開催)
日時:2020年1月18日(土)
   開演 15:30(開場 15:00)
会場:コワーキングスペース秘密基地
   北九州市小倉北区京町2-2-19 小倉ジャンジャンビル3F
講師:藤井省三(ふじい・しょうぞう)氏
参加費:500円(ドリンク代)
定員:60名
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会、北九州市
中国近代文学の祖といわれる魯迅の研究をスタートに、現代中国語圏文学を世界的視野で読み続けてきた中国文学者・藤井省三氏。魯迅と村上春樹の文学的な比較などユニークな研究で知られる氏が、北九州が生んだ作家松本清張とノーベル賞作家・莫言(モー イェン)を魯迅との連環で語ります。

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対外関係から見た中国

2019年10月29日
対外関係から見た中国(福岡ユネスコ・アジア文化講演会)
福岡ユネスコ・アジア文化講演会

日時:2019年12月1日(日)13:00~17:00
会場:エルガーラホール7F 多目的ホール福岡市中央区天神1丁目
講師:毛里 和子(もうり・かずこ)氏(コーディネーター)
天児 慧(あまこ・さとし)氏
佐橋 亮(さはし・りょう)氏
田村 慶子(たむら・けいこ)氏
林 大輔(はやし・だいすけ)氏
伊藤 亜聖(いとう・あせい)氏

参加費:一般 1,000円(当日1,200円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員:110名 *定員になり次第締め切らせていただきます
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
共催:福岡市教育委員会
協力:福岡アジア文化賞委員会

グローバルな大国となった中国は、その経済力を背景に世界各地域に積極的な外交を展開しています。しかし、貿易戦争を続けているトランプ政権の米国のように中国に対して厳しい認識を持つ国もあります。そこで、現在、中国は世界からどのように見られているのかを、米国、東南アジア、欧州が見ている中国像、また「一帯一路」構想から見える中国像等を通して多角的に検討し、中国のいまを理解していきます。

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「平成」とはどんな時代だったのか

2019年09月19日
「平成」とはどんな時代だったのか
「平成」とはどんな時代だったのか
福岡ユネスコ文化セミナー
 

日時:2019年11月3日(日・文化の日)13:00~17:00
会場:電気ビル共創館3F大会議室
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:片山杜秀(かたやま・もりひで)氏 *コーディネーター
水無田気流(みなした・きりう)氏
酒井 信(さかい・まこと)氏
参加費:一般 1200円(当日1500円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員:150名
*定員になり次第締め切らせていただきます
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会

今年5月に新年号「令和」が始まりました。4月末で終了した「平成」は1989年から2019年まで足かけ31年続きました。「国の内外、天地とも平和が達成される」の意味である「平成」の時代は、明治以降戦争をしなかった初めての時代となりましたが、その年号に込められた願いとは異なり、自然災害や国内外において大きな事件が起きた時代でした。

阪神・淡路大震災、東日本大震災をはじめとして地震が日常化し、台風や大雨による災害が多く発生しました。『ジャパン・アズ・ナンバーワン』よばれるほどの経済大国となっていた日本が、長いデフレ時代を経験して生産性が低い国になってきています。社会的にも、オウム真理教による地下鉄サリン事件など、かつての安全な国の面影が薄くなってきました。

一方、海外においても、平成元年に「ベルリンの壁」が崩壊して東西冷戦が終結する一方、中国で「天安門事件」が発生しました。2000年にはイスラム過激派がアメリカで同時多発テロを起こすなど、東西冷戦の時代とは異なる対立の構図が浮かび上がってきました。

世界情勢が大きく変わり、国内も閉塞感が強まってきた「平成」という時代をもう一度振り返り、私たちの未来を見つめるきっかけとしていきます。

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北欧諸国はなぜ幸福なのか

2019年06月12日
北欧諸国はなぜ幸福なのか(福岡ユネスコ文化講演会)
北欧諸国はなぜ幸福なのか
福岡ユネスコ文化講演会
日時:2019年7月27日(土)13:30~16:00(開場13:00)
会場:電気ビル共創館3階カンファレンスC会議室
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:鈴木賢志(すずき・けんじ)氏
参加費:一般 1,000円(当日1,200円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
国際連合が発表する世界幸福度報告で毎年ベストテンの上位にランクされる国々、フィンランド(2019年、1位)、デンマーク(2位)、ノルウェー(3位)、スウェーデン(7位)などは、いわゆる「北欧諸国」とよばれる国々です。
日本(58位)では、北欧について「ムーミン」「アンデルセン」「ノーベル賞」「高福祉高負担国」「生産性が高い」など断片的な情報は流通していますが、政治・経済・文化・社会等を通した北欧諸国の素顔を知る機会は多くありません。スウェーデンでの教員経験もある北欧研究の専門家、鈴木賢志氏(明治大学教授)を講師に、小国ながらつねに未来の人間育成を国家戦略の大きな柱と考えている北欧諸国の今を知ることにより、幸福とは、日本の未来とはについて考えていきます。

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人口減少社会 ― その可能性を考える

2019年02月08日
人口減少社会(福岡ユネスコ文化セミナー)
人口減少社会 ― その可能性を考える
福岡ユネスコ文化セミナー
 

日時:2019年3月16日(土)13:00~17:00
会場:電気ビル本館(地下2F)8号大会議室
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:藻谷浩介氏(日本総合研究所主席研究員)*コーディネーター
小林慶一郎氏(慶応義塾大学教授)
諸富徹氏(京都大学大学院教授)
参加費:一般 1200円(当日1500円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
主催 :一般財団法人 福岡ユネスコ協会

日本は2008年に人口ピーク(1億2808万人)を達成し、2010年からは毎年人口が減少するようになり、ついに人口減少社会に突入しました。政府は少子化対策や働き方改革の促進を訴えていますが、少子化傾向にストップはかからず、人口減少は今後も続いていくことが確実視されています。

人口減少による社会の緩やかな衰退が予想される中で、経済成長や人口拡大を前提とした従来の制度設計や経済運営を維持していく方向ではなく、人口減少社会がもつその可能性を冷静にまた合理的に探求し、いかに日本社会を持続させて未来に希望をつないでいくかを考えていきます。

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19世紀ロシア文学とその翻訳

2018年12月10日
19世紀ロシア文学とその翻訳(沼野恭子氏講演会)
19世紀ロシア文学とその翻訳
福岡ユネスコ文化講演会(北九州市開催)
日時:2019年1月25日(金)19:00〜(開場18:30)
会場:コワーキングスペース秘密基地
北九州市小倉北区京町2-2-19 小倉ジャンジャンビル3F(TEL.093-967-1003)
講師:沼野恭子 氏
参加費:500円(ドリンク代)
定員:60名 *申し込み多数の場合抽選となります.
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会、北九州市

日本では明治期より、トルストイ、ドストエフスキー、ゴーゴリ、トゥルゲーネフなど19世紀のロシア文学が盛んに訳され、読まれてきました。19世紀後半の世界文学を牽引したロシアの文豪たちの作品をいくつか取りあげ、日本語訳にまつわるエピソードや翻訳の方法について、ロシア語原文と日本語翻訳の朗読を交えながらお話しいただきます。

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アオザイ 〜その伝統的価値と現代生活への影響力

2018年10月10日
ミン・ハン氏チラシ
アオザイ 〜その伝統的価値と現代生活への影響力
福岡ユネスコ・アジア文化講演会
 
 
日時:2018年11月8日(木)19時~21時(開場:18時30分)
会場:電気ビル共創館3階カンファレンス大会議室
   福岡市中央区渡辺通2丁目
講演:ミン・ハン氏(Ms. Minh Hanh)
*ファッションデザイナー、2015年福岡アジア文化賞芸術・文化賞受賞者
 
参加費:一般 1000円(当日1200円)
    学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員 :130名

*ベトナム語で講演、日本語逐次通訳

主催 :一般財団法人 福岡ユネスコ協会
共催 :福岡市教育委員会
協力 :福岡アジア文化賞委員会

ベトナムの女性が登場するときに、そのシンプルな美しさを演出している衣装が「アオザイ」 です。ベトナム語で「長い上着」 を意味するこの服装は、発祥を紀元前にまでもさかのぼれる衣装ですが、11世紀以降に中国文化の影響を受けて変化し、18世紀になって時の君主がベトナム文化のアイデンティティを守るために国の公式な服装としました。
今世紀になって経済成長が著しく、諸外国から様々な文化が流入しているベトナムの現代において、「アオザイ」 が保ち続ける伝統的な価値とその美しさとは何でしょうか。ベトナムを代表するファッションデザイナーのミン・ハン氏が、モデルの着装する衣装を具体的に示しながら語ります。

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アジアと出会う旅 ―ボクシング資料が切り拓く日本・フィリピン関係史

2018年08月27日
アジアと出会う旅 ―ボクシング資料が切り拓く日本・フィリピン関係史―
福岡ユネスコ講演会 アジアと出会う旅
日時:2018年10月7日(日) 13:30~16:30(開場13:00)
会場:電気ビル共創館3階 カンファレンスC会議室
   福岡市中央区渡辺通2丁目
講演:乗松 優(のりまつ・すぐる)氏
参加費:一般 1,000円(当日1,200円)
    学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員 :110名
主催 :一般財団法人 福岡ユネスコ協会
第二次世界大戦で日本が甚大な被害を与えたフィリピンとの悪化した関係を修復するうえで、ボクシング「東洋選手権」試合がどんなに大きな役割を果たしたかについて調べて著した『ボクシングと大東亜 東洋選手権と戦後アジア外交』(亡羊社)は、新聞各紙で絶賛され、大平正芳記念賞を受賞しました。

その著者乗松 優(のりまつ・すぐる)氏は執筆するにあたって、外交史料館や専門図書館などが価値を十分に認めた史料だけではなく、金子繁治氏等のボクサーに直接聞き取りを試みるほか、ボクシング関係者が個人で大切に保管していた史料を渉猟することに心血を注ぎました。自らもボクシングジムに通った経験もある乗松氏を日本・フィリピン関係史探求へと導いた私文書との出会いを紹介しながら、史料が既存の歴史観を検証する上でどんなに重要な働きをするかについて語っていただきます。

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講演会・セミナー活動について

福岡ユネスコ協会は日本研究者の方々をお招きし、様々な催しを開催してきました。 その一つ一つが、内外の研究者の方々の最新の発表と活発な討議を通して世界の目からみた日本の文化、そしてこれからの日本の在り方を示唆するものと高い評価をいただいております。 福岡ユネスコ協会は今後もこうした日本研究の発表の場をつくり、日本の文化を世界に発信する架け橋でありたいと願っています。 これらの会議、セミナー、シンポジウムは一般の方々に公開しております。会議用語は原則として日本語です。 一部外国語を使用する場合にはその旨を事前にご案内し、通訳や日本語資料の参照などで補います。 皆さまのご参加をおまちしております。

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