一般財団法人 福岡ユネスコ協会では、11月15日(土)、16日(日)の二日間に渡り、立命館大学名誉教授でありポーランド文学・比較文学研究者の西成彦氏をお迎えし、福岡市と北九州市で連続講演会を開催します。(福岡市開催と北九州市開催でお申し込み先が異なりますのでご注意ください。)
福岡ユネスコ文化講演会(福岡市開催)
内村鑑三『デンマルク国の話』を読む
——「大国」から「小国」へ
日時:2025年11月15日(土)13:30 ~ 16:00 (開場13:00)
会場:電気ビル共創館3F カンファレンスB
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:西 成彦 氏(立命館大学名誉教授)
参加費:一般 事前申込 1,000円(当日 1,200円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、自国の利益のために他国を支配する「帝国主義」と呼ばれる対外膨張政策が、欧米列強を中心に繰り広げられました。21世紀のいま、再び大国を目指そうとする傾向が世界の多くの地域で見受けられます。大国化が進む世界の中で、「小国」はどのようにして国や独白の文化を守り続けることができるのでしょうか。
文明開化期の日本が、富国強兵政策を進めるにあたって、欧州の小国(ポーランドやハンガリーやデンマークやアイルランド)を反面教師に据えたことに、ひとり抵抗したのが内村鑑三でした。その内村の『デンマルク国の話』が敗戦により植民地を喪失した日本で脚光を浴び、しかも民族や文化が多様な東欧諸国の社会主義に対する関心も高まったのでした。
「小国」を導きの糸として日本の近現代について考えてみます。
講師プロフィール
西 成彦(にし・まさひこ)氏
立命館大学名誉教授。1955年岡山県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退。熊本大学文学部助教授、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授などを歴任。
専門はポーランド文学、比較文学
著書に『耳の悦楽——ラフカディオ・ハーンと女たち』(2004)、『森のゲリラ 宮澤賢治』(2004)、『胸さわぎの鴎外』(2013)、『外地巡礼——「越境的」日本語文学論』(2018)、『カフカ、なまもの』(2024)、『ラフカディオ・ハーンの耳、語る女たち』(2024)ほか。
訳書にゴンブローヴィッチ『トランス=アトランティック』(2004)、イェジー・コシンスキ『ペインティッド・バード』(2011)、ショレム・アレイヘム『牛乳屋テヴィエ』(2012)ほか。
お申込み方法
催し名(「内村鑑三を読む」)、氏名(参加者全員)、連絡先FAXまたはメールアドレス等を明記の上、メールかFAXでお申し込み下さい。
メールアドレス:fuunesco2014@gmail.com
FAX:092-733-1291
主催、問い合わせ先
一般財団法人 福岡ユネスコ協会
福岡市中央区薬院2丁目 4-5-702
TEL:092-715-8768(平日10~17時)
HP:https://fukuoka-unesco.or.jp
福岡ユネスコ文化講演会(北九州市開催)
ポーランド回廊の文学
——ギュンター・グラスからパヴェウ・ヒュレへ
日時:2025年11月16日(日)14:00 ~ 16:00 (開場13:30)
会場:北九州市立文学館
北九州市小倉北区城内4番1号
講師:西 成彦 氏(立命館大学名誉教授)
参加費:1,000円
募集:60名
西欧とロシアに挟まれ、19世紀以降国家の消滅や復興、国境の変更など歴史的変動が激しく、民族や言語も複雑で多様であった「東(中)欧」地域。西欧とロシアとの不断の相互関係を持つその文化から生み出される文学の特徴の一つは、多言語の使用です。
第一次大戦後のポーランド復興の際にドイツから割譲された領土の一部「ポーランド回廊」に接した自由都市、ダンツィヒ(現ポーランド領グダニスク)で生まれた二人の作家、ドイツのノーベル文学賞作家、ギュンター・グラスと自主労組「連帯」を経て作家となったパヴェウ・ヒュレに光を当てて、多様な「東(中)欧」文学の一端に触れてみます。
(さらに…)