「FUKUOKA UNESCO」17号

1982年12月31日
「FUKUOKA UNESCO」17号 1982年刊行 B5版190頁 1,300円(送料込)

  • 〈特集〉日本とヨーロッパ-その歴史的背景-
    ウジミナス建設の回顧
    第三次国共合作の可能性について
    1980年代における日ソ関係
    生命科学講座 -人間と科学-
    坂本繁二郎と晩年の梅野満雄

ユネスコ文化講演会より

「日本とヨーロッパ ― その歴史的背景 ―」 
林 健太郎氏(国際交流基金理事長、元東京大学学長)

〈内容紹介〉
ロンドンの「大江戸第美術展」について
「江戸展」開催の意義
「江戸展」の内容
近代文明と日本
日欧歴史の共通性
封建制を考える
徳川時代と民族統一
インディビジュアリズム
世界史の中の日本の独自性と国際性を考える 

「ウジミナス回顧 ― 操業20年を迎えて ―」 水野 勲氏(新日本製鐵㈱常任顧問)

第22回現代アジア研究会

「第三次国共合作の可能性について」 戴 國煇氏(立教大学教授)

「1980年代における日ソ関係 ― 歴史的パターンの反復か、新しい転機を迎えるか?―」
John J. Stephan 氏(ハワイ大学歴史学教授)

〈内容紹介〉
固定観念としての「ロシア脅威」説と日露の「宿怨」説
第3国の関与
領土問題の複雑性
1980年代における日ソ関係の行方

生命科学講座 「-生命と科学-」

「行動の生物学と生命科学」 青木 清氏(上智大学教授、生命科学研究所所長)

「生物・ミクロの秩序」 内藤 豊氏(筑波大学教授)

「遺伝と発生」 山名清隆氏(九州大学教授)

「動物の成長と老化」 江上信雄氏(東京大学教授)

〈内容紹介〉

  1. 発生と老化
  2. 老化研究の歴史
  3. 老化の動物実験
  4. 研究材料としての無脊椎動物
  5. 脊椎動物での老化研究
  6. 老化の比較生物学

シンポジウム  「人間にとっての生命科学の意味」

議長 桑原萬寿太郎氏(九州大学名誉教授)
ディスカッサント 池田数好氏(九州大学名誉教授)、関口睦夫氏(九州大学教授) 
パネリスト 上記「生命科学講座」の講師の方々

「坂本繁二郎と晩年の梅野満雄 ― 悲愴なる三友の輪 ―」
竹藤 寛(福岡ユネスコ協会事務局長)

〈内容紹介〉
はじめに
第一節 梅野の戦後生活の原点(昭和21年) -農と歌に生きる-
佐々木信綱への書簡から
「心田耘耕」に見る農と歌の生活
昭和22年の元旦を迎えて
師 佐々木信綱への感激
青木繁六十三首
梅野から見た青木繁の歌碑建立
第二節 坂本繁二郎をめぐる新旧の明暗(昭和25年) -ノート「塵泥(ちりひじ)人語」から-
「塵泥人語」、昭和25年元旦の一日
昭和25年元旦の考察
「塵泥人語」に見る梅野の意地
昭和25年1月14日の「塵泥」ノートから
梅野と久我氏の対話から
「塵泥人語」ノートの放棄
第三節 佐々木信綱への書簡考(昭和25年)
佐々木信綱宛書簡(控)
坂本とのアイデンティティを求めて
孤独な梅野の苦悩
坂本の「自選回顧展」と梅野
第四節 梅野晩年の坂本繁二郎観
坂本繁二郎を語る
坂本と梅野の相剋の次元を考える
第五節 坂本繁二郎の三友図と梅野(昭和26年)
坂本繁二郎の三友図
三友図考
第六節 百姓歌人梅野の姿(昭和27年) -芸術の根元を掘り起こす-
歌稿瞥見
第七節 梅野の青木・坂本比較論(昭和27年)
青木繁と坂本繁二郎(上)(下)
梅野の青木・坂本比較論考
第八節 梅野の死と坂本繁二郎(昭和28年) 三友の輪の終焉
九州大水禍五十首から
梅野の死
歌誌「心の花」の梅野追悼から
坂本繁二郎の梅野追悼の記
梅野の苦と涙
三友の輪の終焉を考える

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