「FUKUOKA UNESCO」43号

2007年12月31日
「FUKUOKA UNESCO」43号 2007年刊行 B5版138頁 1,300円(送料込)

  • 特集1 文化講演と討議 「政治と文学-今世紀の変容に応えて-」
  • 特集2 (1) 福岡ユネスコ文化講演会 「21世紀世界の展望と日本」
  • (2) 国際事情研究会
    「孤立する日本とメディア-内向するジャーナリズムと台頭するナショナリズム-」
  • (3) 北九州文化講演会
    「放送はだれのものか-ネット時代の放送文化の行方を考える-」

〈特集1〉文化講演と討議 「政治と文学 -今世紀の変容に応えて-」


講演

「政治と文学-今世紀の変容に応えて-」 評論家 加藤周一氏

〈内容紹介〉
はじめに
政治を行う二つの手段
(1)21世紀の世界
(2)文学:ことばによる芸術
(3)21世紀は文学の世紀か

討議

議長 清水孝純氏(九州大学名誉教授)
講演者 加藤周一氏
ディスカッサント ロマノ・ヴルピッタ氏(京都産業大学教授)、石村善治氏(福岡大学名誉教授)
〈討議の内容紹介〉
21世紀世界における文学とは
日本国憲法とのかかわり
文学と法

〈特集2〉

(1)福岡ユネスコ文化講演会

「21世紀世界の展望と日本」 ロナルド・ドーア氏(英/ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス特別研究員)

〈内容紹介〉
はじめに
小説に描かれた未来図から「未来学」へ
グローバリゼーションについて
国際問題解決のための国連の役割
少子・高齢化の問題
格差社会の問題
文化問題をどう考えるか

(2)国際事情研究会

「孤立する日本とメディア-内向するジャーナリズムと台頭するナショナリズム-」
桂 敬一氏(立正大学講師)

〈内容紹介〉
1. 安倍政権が目指す戦後史の切断と新しい政治的ファクター
自民党の『新憲法草案』
戦後生まれ首相の歴史観
政治的無関心の若者層と政治的アクターの出現
プチナショナリストの萌芽
2. 改憲は日本を広い世界に導くのか、孤立に追いやるのか
“国民的人気”はどこから来たか
憲法9条は世界でどう評価されているか
「改憲」論争とマスメディア
ワイマール共和制末期のドイツの失敗
3. 日米同盟下の大国化vsアジア協調路線でメディアも分裂
日米同盟一本槍か
社説に見る護憲と改憲
“靖国参拝”を見る世界の目
4. 「戦争責任」を果たさないツケはどのように回ってくるか
ドメスティックな社会の危うさ
内向するジャーナリズム
“だまされることの責任”

(3)北九州文化講演会

「放送はだれのものか-ネット時代の放送文化の行方を考える-」
桂 敬一氏(立正大学講師)

〈内容紹介〉
1. 放送をめぐるメディアと政権
「従軍慰安婦問題」
ライブドア事件から見えてきたもの
俎上に挙げられた放送制度
2. 「大本営発表」と今日の状況
“番組改編問題”のあとさき
ネット世代の放送を見る目
政権とジャーナリズムの力比べ
9・11総選挙とテレビ報道
3. ネット・ビジネス時代と産業界 ネット対放送界
NHKをとりまく思惑
“地域免許制度”はどこへ
著作権とコンテンツ・サービス
4. 放送の根幹を問うもの
NHK国際放送とBBCギリガン報道問題
公共放送“罰則なし、支払い率7割”の意味
5. 国境を越え巨大化するメディア・ビジネス
ワンセグ放送のゆくえ
ネット・インフラビジネスの展開
アトム化される消費者とマス・メディアの分解
放送はどこへいく

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