That the wide diffusion of culture, and the education of humanity for justice and liberty and peace are indispensable to the dignity of man...
「FUKUOKA UNESCO」42号
2006年12月31日
「FUKUOKA UNESCO」42号 2006年刊行 B5版115頁 1,300円(送料込)
- 〈特集1〉第15回日本研究国際セミナー2005
「日本近代文学の回顧と展望 ― 21世紀を迎えて ―」 - 〈特集2〉(1)福岡ユネスコ文化講演会
「文学から見た日中両国の百年-歴史と展望-」 - (2)国際事情研究会
「朝鮮半島情勢と韓国の対応」
〈特集1〉第15回日本研究国際セミナー2005
基調講演
「私と日本現代文学-その回顧と展望-」 ドナルド・キーン氏(米/コロンビア大学名誉教授)
〈内容紹介〉 |
はじめに |
人生で最も暗かった一年 ― 日本古典文学への開眼 ― |
初めて教鞭を執る |
第二のアーサー・ウェイリーを志して |
講演を出版 |
終戦直後の日本文学界を省みる ― 新たな胎動 |
京都に住む |
永井道雄氏との邂逅 |
「夕鶴」との出会い |
日本文学の英訳が出た意義 |
日本の近現代文学の翻訳へ |
永井荷風に会う |
「日本近代文学の展開と日本論の考察」 川本皓嗣氏(大手前大学学長)
〈内容紹介〉 |
D・キーン先生の『日本の文学』と私 |
インドについて思う |
「国民性論」を考える |
ヨーロッパにおけるナショナリズムの展開 |
ドイツの状況を考える |
日本の開国以後を省みて ― 文学を中心に ― |
― 日本文学史の書き換え ― |
国民性論とは… |
発表
「日本近代文学と私-随筆文学を中心に」 陳 徳文氏(中国/愛知文教大学教授)
〈内容紹介〉 | |
歴史新時期にめぐまれて | |
日本随筆への誘い | |
随筆名作家との邂逅 | |
中国学校教育に寄与している日本随筆 | |
中国青少年が日本文学に近付いている理由 | |
問題と課題 | |
問題(翻訳界全体) | |
課題(個人と随筆にしぼって) |
「文字とアイデンティティ」 ツベタナ・クリステワ氏(ブルガリア/国際基督教大学教授)
〈内容紹介〉 |
文化のアイデンティティと個人のアイデンティティ |
縦書きから横書きへ |
「近代文学の到達点-安部公房-」 ジュリー・ブロック氏(フランス/京都工芸繊維大学助教授)
〈内容紹介〉 |
日本人と仮面 |
隠喩とその仮面 |
日本芸術の伝統的二面性 |
開国と攘夷 ― その境界にみる仮面の同一性 ― |
「北村透谷におけるトランス・カルチャー的表象生産-国家・文化・ジェンダー言説との絡み合いを考慮して-」
ミヒャエラ・マンケ氏(ドイツ/西南学院大学助教授)
〈内容紹介〉 |
日本近代詩と、文化・国家・ジェンダー言説との絡み合い |
「新体詩抄」の言説位置に対する反例としての、支配的言説に対抗しようとした北村透谷 |
北村透谷の表象生産のトランス・カルチャー的資質 |
「韓国における日本近代文学研究の現状と展望」 権 赫建氏(韓国/東義大学校教授)
〈内容紹介〉 |
韓国における日本近代文学研究の歴史 |
日本近代文学研究の現状 |
日本近代文学研究の課題と展望 |
「D・キーン先生の三島由紀夫の評価について」 奥野政元氏(活水女子大学教授)
〈内容紹介〉 |
三島由紀夫の文学史的位置 |
討議
総括討議
〈総括討議の内容紹介〉 |
安部公房について |
三島の天皇観について |
三島由紀夫の文字 |
ユニークネスとは |
漫画について |
『新体詩抄』について |
本居宣長について |
自我とは |
縦書きと横書き ― 文字の流れによる印象を考える |
言語芸術を考える |
グローバル化時代の文学 |
随筆としての文学―日本と中国 |
我異人(ガイジン)として |
ケンブリッジ大学で初めて日本文学・日本語を教えてから… |
外国文学の受容のされ方 |
〈特集2〉
(1)福岡ユネスコ文化講演会
「文学から見た日中両国の百年-歴史と展望-」 劉 岸偉氏(中国/東京工業大学教授)
〈内容紹介〉 | |
一、節目の年、百年前の日本と中国 | |
― 日中ナショナリズムのゆくえ ― | |
ニ、ナショナリズムの遺産 | |
―義和団事変と「王大点庚子日記」 | |
― 森鷗外の手紙 ― | |
― 「勉励模倣」から「勉励創作」へ ― | |
― 胡適の日記と英文書簡 ― | |
三、留学生の日本論 | |
― 『留東外史』の戯画 ― | |
― 戴季陶の『日本論』(1928年)― | |
― 周作人のエッセイ「親日派」 ― | |
四、二十一世紀の日中関係と文学交流 | |
― 交流の多様化 ― | |
― 村上春樹の小説「中国行きのスロウ・ボート」― |
(2)国際事情研究会
「朝鮮半島情勢と韓国の対応」 李 度珩氏(韓国/「韓国論壇」社長)
bulletin
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