「FUKUOKA UNESCO」47号

2011年12月31日
「FUKUOKA UNESCO」47号 2011年刊行 B5版164頁 1,300円(送料込)

  • 〈特集1〉福岡国際文化シンポジウム2010 「越境するアジアの現代文化 ― その現状と可能性 ―」
  • 〈特集2〉(1)福岡ユネスコ文化講演会 「現代社会はどこに向かうか-生きるリアリティーの崩壊と再生-」
    (2)北九州ユネスコ文化講演会 「松本清張と邪馬台国-古代の九州、そして北九州-」
    (3)福岡ユネスコ文化講演会 「米倉斉加年 青木繁を語る」〔解説〕青木繁の生涯と作品

〈特集1〉福岡国際文化シンポジウム2010

基調講演

「東アジアに怪奇映画は咲き誇る」 四方田犬彦 氏(映画史家、明治学院大学教授)

発表

  • 〔文学〕 “現代アジアのポップカルチャーにおける「アジア・ブーム」の幻想”
    プラープダー・ユン氏(タイ/作家、脚本家)
  • 〔文学〕 “フィクションとしてのリアリティ-ポスト2008年の香港における日本文化-”
    メアリー・ウォン氏(香港/嶺南大学講師)
  • 〔映画〕 “大衆文化交流を通じたアジア文化共同体形成の可能性-映画を中心に-”
    チョン・スワン氏(韓国/東国大学校映像大学院准教授)
  • (内容紹介)
    1. アジアにおけるアジア大衆文化の消費
    2. 韓流の特徴とその背景
    3. 韓流の現況
    4. アジア文化共同体形成の可能性
  • 〔美術〕 “変貌する同時代のアジア美術のなかで ― 福岡という街の可能性 ―”
    後小路雅弘 氏(九州大学大学院教授)

討議

 議長:四方田犬彦氏(基調講演者) 発表者:上記4人の発表者

総括

 四方田犬彦 氏

〈特集2〉(1)福岡ユネスコ文化講演会

“現代社会はどこに向かうか-生きるリアリティーの崩壊と再生-”

見田宗介(みたむねすけ)氏(社会学者、東京大学名誉教授)

(内容紹介)
二つの無差別殺人事件
未来の喪失
親の世代 子の世代
「まなざしの地獄」と「まなざしの不在の地獄」
現代という時代
人口の増加と減少
人類の変曲点
GMの君臨と衰退
大量消費と環境問題
サブプライムローンとバブル
加速の時代から減速の時代へ
闘争、競争そして共存
若者たちと生きるリアリティーの回復
○質疑応答

質疑応答では、福岡賢正氏(毎日新聞編集委員)の司会でフロアからの質問にお答えいただきました。

また、この時フロアの皆さまからいただいたご意見を「聴講者からの質問と感想一覧」として掲載しております。
質疑応答の様子とあわせてぜひご覧ください。

(2)北九州ユネスコ文化講演会

“松本清張と邪馬台国-古代の九州、そして北九州-”

 高島忠平 氏(考古学者、旭学園理事長)

(内容紹介)
清張さんと私
『ネッカー川の影』『断碑』『石の骨』
清張さんと吉野ヶ里
『古代史疑』
アイデンティティを考古学に求めることとは…
縄文時代をどう見るか
“桃の種”論争
清張さんの邪馬台国論
高島の邪馬台国論
卑弥呼とは
卑弥呼の故地
○質疑応答

(3)福岡ユネスコ文化講演会

〔解説〕“青木繁の生涯と作品”

植野健造 氏(石橋財団石橋美術館学芸員)

“米倉斉加年 青木繁を語る”

米倉斉加年 氏(俳優、演出家、画家)

(内容紹介)
きのうの東北大震災
ゴッホの自画像
天才と凡才
NHK特集「炎の海」の舞台裏
南方熊楠のこと
青木繁と文人たち

コメントは受け付けていません。