That the wide diffusion of culture, and the education of humanity for justice and liberty and peace are indispensable to the dignity of man...
「FUKUOKA UNESCO」6号
1971年12月31日
「FUKUOKA UNESCO」6号 1971年刊行 B5版180頁 1,350円(送料込)
- 〈特集〉現代世界思想講座
文化財(史跡)と自然景観の保存と開発 ― 古都大宰府史跡保存を中心に ―
ボロブドゥール遺跡の壁画
現代世界思想講座
講演
“技術革新の思想史的意義” 星野芳郎氏(技術評論家)
(内容紹介) |
序 |
宇宙時代とは |
宇宙時代と技術革新 |
技術革新の先端の思想 |
システム工学 |
ピラミッド建設の技術 |
アポロ計画のシステム |
産業革命と近代技術思想 |
近代技術思想の出発点 |
機械の登場と近代技術思想 |
機械と人間労働 |
フォード・システム |
近代技術の限界 |
自動車事故の問題点 |
自動車の技術革新とは |
自然分断システムと医療技術思想 |
機械文明思想と生物的反応 |
自然分断現象がもたらしたもの |
なぜ技術に人間の思想が必要なのか |
技術者の怠慢 |
システムの有効限界 |
「情報化社会とマスコミ」 岸田純之助氏(朝日新聞論説委員)
(内容紹介) | ||
情報化社会ということば | ||
情報化社会とは何か | ||
3つの要素 ― 物質、エネルギー、そして情報 | ||
農業社会 | ||
エネルギーとしての原子力時代 | ||
次に来るのが情報化社会 | ||
情報化社会への移行 | ||
(1) | 人口の都市集中 | |
「ホモ・モーベンス」 | ||
(2) | 第3次産業従業員の増加 | |
(3) | 大学入学者の増加 | |
アメリカの実例 | ||
(4) | 個人消費のうち雑費の増加 | |
人間能力の半減期 | ||
(5) | 個人所得の増加 | |
始まっている情報化社会への移行 | ||
テレビの普及 | ||
電話の普及 | ||
電話は1人に1台 | ||
電話の効用を再点検 | ||
電話線でデータ通信を | ||
豊かな情報を入手できる社会 | ||
通信衛星の役割 | ||
予測される急速な変化 | ||
多様化ということ | ||
多様化の要求に応える情報提供 | ||
電送新聞の登場 | ||
「情報とは何か」 | ||
閉じた回路の情報 | ||
開いた回路の情報 | ||
経営情報システムの問題 | ||
マスコミの役割 | ||
情報産業の複合化 | ||
有線テレビの効用 | ||
大学の講義も変わる | ||
競争が生む進歩 |
“技術文明と人間の精神” 梅原 猛氏(評論家)
(内容紹介) |
現代文明とデカルト |
合理主義と宗教の否定 |
ドストエフスキーの示唆するもの |
生命観について |
日本近代化の歩みとは何か |
トインビーの現代文明批判 |
ハイデッガーの西洋文明の反省 |
ソルジェニーツィンの投げかけた問題 |
化学技術文明に対する反省を |
“資本主義と社会主義の将来” 高橋正雄氏(九州大学名誉教授)
(内容紹介) |
第1部 歴史 |
第2部 問題 |
第3部 将来の展望 |
現代世界思想講座 シンポジウム テーマ “転換期の人間と思想”
司会 | : | 高橋正雄氏(九州大学名誉教授) |
ディスカッサント | : | 川添 登氏(建築評論家) 林 雄二郎氏(東京工業大学教授) 梅原 猛氏(評論家) 星野芳郎氏(技術評論家) |
(シンポジウムの内容紹介) |
未来は資本主義か、社会主義か |
現憲法下でのゲバ棒は逆効果 |
情報センター中心に分散発展 |
芸術と科学知識との関係 |
マクナマラ戦法とは何か |
インプット・アウトプットの問題 |
アウトプットの測定について |
日本でもPPBSを導入 |
選挙スローガンのウソを見破る |
学歴無用論は学問有用論 |
デカルト的原理を超えるもの |
単純部分労働と知識労働の格差 |
土地利権の制限が急務 |
人間変革は革命を通して |
星野先生に応戦いたします |
マルクス主義は神話… |
ロシア革命はマルクス主義と無縁 |
文化財(史跡)及び自然景観の保存と開発 ― 古都大宰府史跡保存を中心に ―
テーマ 〔1〕 “文化財保存と都市開発は以下にあるべきか”
パネルディスカッション
司会 | : | 高橋正雄氏(九州大学名誉教授) |
パネリスト | : | 竹内理三氏(早稲田大学教授・太宰府発掘調査指導委員会委員長) 谷口鉄雄氏(九州大学教授)、内田一郎氏(九州大学教授) 光吉健次氏(九州大学助教授)、加藤退介氏(九州大学助教授) 松本雅明氏(熊本大学教授)、平野邦雄氏(文化庁文化財記念物課主任調査官) 杉原信彦氏(福岡県文化課長)、松尾寿一氏(九州地方建設局道路部長) 川崎偉志夫氏(日本道路公団福岡支社長)、中村義雄氏(太宰府町町長) 帆足津盛氏(太宰府町議会議員・史跡対策特別委員会委員長) 藤野昭一氏(太宰府町議会副議長・史跡対策特別委員会副委員長) 高田成己氏(太宰府町企画課長)、神埼義夫氏(北九州大学助教授) 竹藤 寛(福岡ユネスコ協会事務局長) |
(パネルディスカッションの内容紹介) | |
第1部 | 日本の都市開発と文化財保存における現状と問題点 |
都市または地域開発の問題点 | |
文化財保存の歴史と現状 | |
文化財破壊と保存の実情 | |
問題のとらえ方 ― 開発か保存でなく | |
地元住民と自治体と国と | |
太宰府地域のことに触れて | |
第2部 | 古都大宰府の史跡保存問題を中心に |
古都大宰府史跡の意味 | |
遺跡発掘の現状と展望 | |
道路建設をめぐって | |
太宰府史跡保存と地域計画の調整 | |
地元民と太宰府町の立場及び県・国の法制・行政・財政の関係 | |
太宰府をどうするか、その問題点 |
テーマ 〔2〕 “文化財(史跡)及び自然景観の保存と都市ならびに地域開発に関する提言及び計画”
福岡ユネスコ協会都市問題研究会
(内容紹介) | |
〈1〉古都大宰府史跡及び自然景観保存についての提言の趣旨 | |
1. | 提案に至る経緯 |
2. | ユネスコ総会勧告の趣旨 |
(A) 1962年の勧告 | |
(B) 1968年の勧告 | |
3. | 「太宰府」の史的意義 |
(A) 政庁以前 | |
(B) 政庁の設置とその後の太宰府 | |
4. | 太宰府の文化財及び自然景観の危機 |
(1) 住宅地の開発 | |
(2) 交通輸送体系 | |
(3) 自然の保存 | |
〈2〉 国及び福岡県・福岡市・太宰府町に対する提言 | |
文化財(史跡)及び自然景観の保存と都市並びに地域開発に関する国への提言 | |
*文化財 特に古都大宰府史跡及びその自然景観の保存と都市並びに地域開発に関する福岡県への提言 | |
*古都大宰府史跡及び福岡市域の文化財及び自然景観の保存と都市ならびに地域開発に関する福岡市への提言 | |
*古都大宰府史跡の重要文化財及び自然景観の保存と地域開発に対する太宰府町への提言 | |
〈3〉古都大宰府史跡保存と地域開発のための基本構想計画試案 | |
(A) 現状 | |
(B) 基本構想計画試案 | |
〔資料〕ユネスコによる勧告 *1968年 第15回総会で採択 |
|
“公的または私的の工事によって危険にさらされる文化財の保存に関する勧告” |
ボロブドゥール遺跡の壁画
“中部ジャバのボロブドゥール大塔 - 人類世界の一大文化財 -” 干潟龍祥氏(九州大学名誉教授)
― ユネスコの支援によりその修復保存計画が進められつつある ―
(内容紹介) |
位置・構造・建造年代 |
ボロブドゥールの発見と修復保存 |
細部の紹介 |
ここの仏像の種別とこの大塔そのものの意味 |
随想
“博多と東京” 高橋義孝氏(慶應義塾大学教授)
“教科書復刻版” 田中子玉氏(テレビ西日本社長)
“東欧諸国を旅して” 浜 正雄氏(九州・山口経済連合会専務理事)
“福岡市に博物館を” 鳥山隆三氏(九州大学教授)
“研究余滴” 西尾陽太郎氏(九州大学教授)
bulletin
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