「FUKUOKA UNESCO」9号

1974年12月31日
「FUKUOKA UNESCO」9号 1974年刊行 B5版166頁 1,300円(送料込)

  • 〈特集〉 東南アジア諸国の将来と日本
    九州文化論集刊行記念講座
    文化施設と都市
    青木繁の芸術をめぐる友情 ― 坂本繁二郎・蒲原有明の未公開書簡から ―

シンポジウム “東南アジア諸国の将来と日本”

  • 司会:高橋正雄氏(九州大学名誉教授)
  • ディスカッサント:アリフィン・ベイ氏(インドネシア/「REDA」駐日代表)
  • ディスカッサント:頼亜僑氏(シンガポール/東京大学研究生)
  • ディスカッサント:木村哲三郎氏(アジア経済研究所主任調査員)
  • ディスカッサント:栗本 弘氏(東海大学教授)
  • ディスカッサント:鳥羽欽一郎氏(早稲田大学教授)

〈内容紹介〉
日本の長所と短所 ― 文化的な考察 ―
アジア経済の問題点
華僑問題について
バングラデシュについて
進出企業の反省について
ビルマの将来と日本
東南アジアの反日運動
東南アジアの安全保障問題
東南アジアの共産ゲリラについて
インドにおける英国植民地政策の痕跡とは
カースト問題及び宗教について
東南アジアの石油資源問題
東南アジアにとっての日本
民主主義とその選択
東南アジアと日本の協力関係

九州文化論集刊行記念講座

「装飾古墳壁画の推移」 日下八光氏(東京芸術大学名誉教授)

〈内容紹介〉
装飾古墳壁画の分類
壁画の画題と紋様
装飾古墳の盛衰
九州の装飾古墳壁画の意義とは何か

「東西美術交流と九州」 河北倫明氏(京都国立近代美術館館長)

〈内容紹介〉
外国文化移入の経路
西洋美術の受容と対応
美術史的に見た九州の特色
近代化以後の九州とその展望

「有田陶磁の諸問題 ― 天狗谷の発掘調査を終えて ―」
   三上次男氏(東京大学名誉教授、青山学院大学教授)

〈内容紹介〉
はじめに
肥前陶磁器隆盛の歴史的背景
肥前陶磁器の伝承について
天狗谷窯址の発掘調査
肥前陶磁器の起源問題
陶磁器神話・伝説の崩壊
肥前陶磁器のヨーロッパへの進出
柿右衛門スタイルの風靡

第2回現代都市問題研究会 “― 人間と環境 ―”

「生物と地球環境」 桑原万寿太郎氏(九州大学名誉教授、上智大学教授)

〈内容紹介〉
総合科学の必要性
自然法則に謙虚であれ
地球生物の発生環境
農村公害とは
エコシステム
ライフ・サイエンス
自然界の調整作用とは
地球上の人口問題
生命の起源問題
恐るべき自然破壊現象の進行

シンポジウム
“文化施設と都市 ― 特に博物館・美術館を中心に ―”

(第1部) 司会:谷口鉄雄氏(九州産業大学教授/北九州市立美術館館長)
(第2部) 司会:都留大治郎氏(九州大学教授)
参加者 蔵田 蔵氏(奈良国立博物館館長)、河北倫明氏(京都国立近代美術館館長)、
磯崎 新氏(建築家)、菊竹清訓氏(建築家)、
坂本善三氏(洋画家/熊本県美術協会会長)、青木 寿氏(洋画家/福岡県美術協会会長) ほか
〈内容紹介〉
シンポジウム開催の趣旨
第1部 日本における博物館・美術館の現状とその問題点
     ― シンポジウムにおける博物館・美術館の四つの概念 ―
福岡県の文化行政の現状と問題点
日本における博物館の歩みとその特色
近代美術館とは何か
地方の美術館構想
全国の博物館、美術館の問題点と課題
設計者の視点
空間機能を考える
建設中の新しい熊本県立美術館の特色
「娯楽」という言葉の解釈
ボストン美術館の活動状況
佐賀県立博物館の現況と問題点
長崎市立博物館の変遷と現状
福岡県の美術家の立場から
熊本県の美術家として
史跡地と文化施設を考える
第2部 都市における文化施設の位置づけ
はじめに
ハードな美術館とソフトな美術館
都市構造と美術館の配置
美術館の環境と内部問題
美術館の機能とその活動
美術館活動を固定化しない
一元化か多元化か
適切な美術館の位置とは
美術館の機能から考えて
美術館利用の開放性
美術館の管理
市民参加の美術館
九州に国立博物館は必要である
美術館と博物館との違い
学芸員の人材確保と養成
学芸員・研究職員の待遇
史跡と文化施設の共存の可能性

「青木繁の芸術をめぐる友情
― 坂本繁二郎・蒲原有明の梅野満雄に宛てた未公開書簡から ―」
竹藤 寛氏(福岡ユネスコ協会事務局長)

〈内容紹介〉
第1章 東京における遺作展計画をめぐって
青木繁の「遺作展」及び「画集」計画の発端
上野で催された遺作展状況
「画集」の作成状況
第2章 福岡における遺作展計画をめぐって
坂本繁二郎の反対論
遺作品の返還と画集
蒲原有明の青木繁回想
第3章 福岡での遺作展開催状況
遺作展開催への期待
福岡日日新聞・九州日報からみた福岡の遺作展
記者・秋桜の青木繁追悼記
第4章 終章
青木繁芸術の魅力と友情

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