That the wide diffusion of culture, and the education of humanity for justice and liberty and peace are indispensable to the dignity of man...
日本を問い続けて——加藤周一、ロナルド・ドーアの世界——
2004年12月31日
発行:岩波書店
2004年刊行
2,400円
福岡ユネスコ協会が主催した二つのセミナー、
1998年開催の「ロナルド・ドーア教授の日本研究50年」と、
2000年開催の「世界における日本研究と加藤周一」。
この本は、これら二つの国際セミナーをもとに編集されました。
社会学者 ロナルド・ドーア氏と、評論家 加藤周一氏が問い続けてきた
戦後日本そして今の日本の姿が語られています。
福岡ユネスコ協会は、20世紀後半を通して、その日本研究の歩みを見続け
内外に発信してまいりました。
『日本を問い続けて』の中に、併せて当協会の軌跡の一端も感じて頂ければと思います。
※この書籍は書店にてお買い求めください。 定価(本体2,400円+税)です。
日本を問い続けて ——加藤周一、ロナルド・ドーアの世界——
目次
はじめに
第一部 加藤周一の仕事
古典的知識人 加藤周一 I・日地谷 – キルシュネライト
*
自伝における創造と虚構——『羊の歌』を中心に—— ジャニン・ジャン
加藤周一と日本文化雑種性の問題——雑種性から普遍性へ—— P・ジュリー・ブロック
コメント1(加藤周一)
韓国における『日本文学史序説』——日本文学の特徴とそのアジア的普遍性をめぐって—— 金泰俊
コメント2(加藤周一)
「夕陽妄語」に見る加藤周一——評論の現代的役割—— ウィリアム・J・タイラー
第二部 ロナルド・ドーアの仕事
グローバル・スタンダードにどこまで従うべきか ロナルド・ドーア
社会進化・儒教・個人主義——ドーアの日本研究五〇年をふりかえって—— 稲上毅
*
社会調査史のなかの『都市の日本人』 佐藤健二
講舎と書院——近世日中の儒学と教育—— 劉岸偉
[対談]日本とは何か 加藤周一 / ロナルド・ドーア
出版活動について
publication
- 映画創作と内的対話
- 往還する日韓文化——日本文化開放から韓流ブームまで
- アジアの未来を描き直す——インドからの発言
- アオザイ その伝統的価値と現代生活への影響力
- アジア経済はどこに向かうか
- 蘭学の九州
- 中国はどこへ向かうのか 国際関係から読み解く
- 日本の映画作家と中国
- 琉球沖縄史への新たな視座
- 香港で文化を創り続ける
- ボクシング史料が語るアジア《日本・フィリピン関係史》
- 北欧諸国はなぜ幸福なのか
- 映画にみる韓国と日本《リメイク作品から考える比較文化論》
- 平成の黙示録「ヘヴンズ ストーリー」をよむ
- ブレグジット狂騒曲《英国在住保育士が見た「EU離脱」》
- 日韓メモリー・ウォーズ―私たちは何を忘れてきたか
- Doing History《「歴史」に対して、わたしたちができること》
- 変容するアジアの、いま 《新しいアジア経済社会論》
- ぼくらは未来にどうこたえるか
- 世界の水辺都市を巡る 《ヨーロッパ・アジア、そして日本》
- 林権澤は語る 《映画・パンソリ・時代》
- かくれキリシタンとは何か《オラショを巡る旅》
- よみがえる夢野久作
- 西海のコスモロジー
- 山本作兵衛と日本の近代
- 日本の俳句はなぜ世界文学なのか
- 映画、希望のイマージュ《香港とフランスの挑戦》
- 〈未来〉との連帯は可能である。しかし、どのような意味で?
- 考える人・鶴見俊輔
- 東アジアとは何か 〈文明〉と〈文化〉から考える
- 現代社会はどこに向かうか 《生きるリアリティの崩壊と再生》
- アジアの文化は越境する
- いま〈アジア〉をどう語るか
- FUKUOKA UNESCO 1~47号
- OVERSEAS JAPANESE STUDIES INSTITUTIONS
- 日本を問い続けて——加藤周一、ロナルド・ドーアの世界——
- 世界が読む 日本の近代文学 全3巻
- 青木繁・坂本繁二郎とその友
- 戦後の日本 転換期を迎えて
- 日米関係を考えなおす その歴史的反省
- 九州文化論集 全5巻