蘭学の九州

2022年06月21日
蘭学の九州 大島明秀

著者:大島明秀
発行:弦書房
発行日:2022年5月30日
定価:1760円(本体1600円)
 
 
内容は、2021年8月28日に福岡で開催された講演会「蘭学の九州」に一部加筆したものです。


 

蘭学の九州

目次

はじめに——「蘭学」史を九州から描く

I 「蘭学」とは何か

「蘭学」学習の様子/板沢武雄による「蘭学」概念の整理/ 「蘭学」とは何か/「蘭学」の濫觴/福沢諭吉の仕掛け

II 「蘭学」の背景としての近世の国際関係と中華思想

日蘭交流のはじまり/中華思想と近世日本/「鎖国令」は 存在しない/幕府の対外認識/出島と阿蘭陀通詞

III 「蘭学」の黎明

蛮学に憚り無し/任務としての通訳・翻訳/江戸時代の外国人観/西洋の世界観の導入/台頭する「江戸蘭学」/情報の集積・交流・発信地としての「江戸」/上田秋成と本居宣長の論争/西夷視される「蘭学」/宇宙への視座と「蘭学」

IV 「蘭学」の革命

「蘭学」の革命児・志筑忠雄/ニュートン物理学書の翻訳/『鎖国論』の誕生/『鎖国論』の元となったケンペル論文の内容/志筑忠雄『鎖国論』の波紋/原文からの変容/国際情勢の予見/オランダ語の訓読/オランダ語読解の革命/典拠としたオランダ語文法書/『蘭学生前父』とは何か/和訳法の理念と実際/『蘭学生前父』の構成/和訳の真髄/江戸へ伝播する志筑蘭語学

V 「蘭学」の九州

大名の蘭書購入/薩摩藩の「蘭学」政策/福岡藩の「蘭学」政策/中津藩の蘭和辞典編纂事業/中華思想からオリエンタリズムへ/全国から「長崎」へ/「長崎」から全国 へ/熊本藩の「蘭学」/「軍事科学」の時代へ

VI 「蘭学」の終焉

注/付記/主要人名索引

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出版活動について

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それぞれの本は日本の内外を問わず、その分野の研究者の方々によるものです。

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