蘭学の九州
日時:2021年8月28日(土)13:30~16:00(開場13:00)
会場:電気ビル本館地下 8号会議室
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:大島明秀氏(熊本県立大学文学部准教授)
参加費:一般 1,000円(当日1,200円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員:60名*感染予防を考慮した定員設定になっています.*定員になり次第締め切らせていただきます.
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会
通詞の本木良意(1628-97)はドイツの人体解剖図のオランダ語訳本を翻訳して『和蘭全身内外分合図』を著わしました(1682).コペルニクスの地動説を翻訳したのも通詞本木良永でした.このように、杉田玄白と大槻玄沢が著わし、明治になって福沢諭吉等により刊行された『蘭学事始』によって印象づけられた蘭学像とはかなり違っていたようです.
そして、蘭学は最先端地の長崎だけではなく、福岡、佐賀、武雄、平戸、中津、薩摩といった九州諸藩でも、蘭書購入、種痘導入、辞書編纂などが行われました.江戸や上方とは異なる展開が繰り広げられた九州の蘭学を、本分野における第一人者が語ります.
講師プロフィール
大島明秀氏(おおしま・あきひで)氏
1975年生まれ、歴史学者
九州大学大学院比較社会文化学府国際文化専攻 博士課程修了
熊本県立大学講師を経て現職.
著書に『「鎖国」という言説―ケンペル著・志筑忠雄訳『鎖国論』の受容史―』、『細川侯五代逸話集 ―幽斎・忠興・忠利・光尚・綱利―』、『九州という思想』(編著)、『資料・九州の種痘』(共著)、『近世日本の国際関係と言説』(共著)『蘭学のフロンティア―志筑忠雄の世界』(共著)他
お申込み方法
催し名(「蘭学の九州」)、氏名(参加者全員)、一般/学生の別、メールアドレスまたは連絡先FAXを明記の上、メールかFAXで申し込んでください。
メールアドレス:fuunesco2014@gmail.com
FAX:092-733-1291
主催、問い合わせ先
一般財団法人 福岡ユネスコ協会(平日10~17時)
福岡市中央区薬院2丁目4-5-702 TEL:092-715-8768
HP:https://fukuoka-unesco.or.jp
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【終了しました】
講演会は盛会のうちに終了しました。
その際の様子をblogでご報告しています。
次のリンクからご覧ください。
→ 「蘭学の九州」(大島明秀氏講演会)を終えて
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event
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