「日本(イルボン)発韓国映画の魅力を探る」を終えて

2018年08月09日

日本映画研究家で韓国・東国大学映画映像学部教授のチョン・スワンさんを講師に迎えて、福岡ユネスコ文化講演会「日本(イルボン)発韓国映画の魅力を探る」を8月4日(土)に開催しました。「日本の漫画・映画を元にした韓国映画から見た韓・日文化比較」とサブタイトルにあるように、両国映画の比較を流暢な日本語で行っていただきました。

チョン・スワン氏「日本(イルボン)発韓国映画の魅力を探る」より

中平康監督の名作『泥だらけの純情』(浜田光男、吉永小百合主演、1963年)と韓国でのリメーク(無断で)映画『裸足の青春』(キム・ギドク監督、1964年)を始め3作品について、日韓の作品の比較をされました。『ラッキー』(イ・ゲビョク監督、2015年)とオリジナルの『鍵泥棒のメソッド』(内田けんじ監督、2012年)、そして最新作の『リトル・フォレスト』(イム・スンレ監督、2018年)と『リトル・フォレスト』(森淳一監督、2014年及び2015年)については、それぞれ同じ内容にあたるシーンの映像を比較して、日韓の描き方の違いについて具体的に説明されました。

チョン・スワン氏「日本(イルボン)発韓国映画の魅力を探る」より

大まかな結論として、韓国映画の方が現実的・社会的問題についての関心を強く表し、人間関係や家族関係、ロマンスを重視した展開となり、物語の過程よりも結果に重きを置いた描き方をする傾向にあるということでした。また、過去の興行成績から比較すると、あえて日本映画や日本に原作がある作品のリメークであることを強く打ち出さない方がヒットするようです。

チョン・スワン氏「日本(イルボン)発韓国映画の魅力を探る」より

売れる作品は1000万人以上を動員する(2003年の『シルミド』以後16作品)メガヒットになる韓国と日本との映画に関する比較は、社会や文化の違いも浮き彫りにし、改めて韓国について関心を持ってもらう機会となりました。

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