That the wide diffusion of culture, and the education of humanity for justice and liberty and peace are indispensable to the dignity of man...
「英国のいま、そして日本は?」を終えて
2017年08月24日
英国在住で『ヨーロッパ・コーリング』等の著者ブレイディみかこさんの講演会を開催しました。
講演はほとんどお断りされていたそうですが故郷の福岡であればということで、満席140人の聴衆の前で「英国のいま、そして日本は?」というテーマで約80分お話をされました。
英国のEU離脱・ブリグジットの問題をはじめとして、保守党による緊縮財政とそれに対する労働党を中心とした反緊縮派の考え方など今の英国の政治・社会状況及び日本との関連について、地べたからの視点で歯切れよくストレートな口調で講演されました。
後半は九州大学で福祉社会学、ボランティア等を研究しておられる安立清史教授が代表質問を行い、英国と日本の保育環境の違いや子どもの権利に対する考え方の違いなど示唆に富む質疑応答が交わされました。
『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(みすず書房)の第16回新潮ドキュメント賞受賞が前日発表されたばかりの明るい雰囲気も手伝って、ブレイディみかこさんの主張の力強さを感じ取ることができる講演会となりました。
*2018/06/04
講演内容をまとめた書籍を刊行しました。
→ブレグジット狂騒曲《英国在住保育士が見た「EU離脱」》
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