That the wide diffusion of culture, and the education of humanity for justice and liberty and peace are indispensable to the dignity of man...
「アジア主義―その先の近代へ」を開催
2015年02月05日
2015年1月24日(土)に「アジア主義―その先の近代へ」をテーマに福岡ユネスコ文化セミナーを開催しました。
午前中の基調講演では、北海道大学の中島岳志さんが幕末から現代までの日本のアジア主義の流れを分かりやすく、また熱く語られました。特に福岡の玄洋社の活動が持った課題や可能性など未来につながる内容を含んだ80分の講演でした。
午後のパネルディスカッションではパネリストの批評家・若松英輔さんが「東洋はどこにあるのか」と題して、岡倉天心から柳宗悦を経て井筒俊彦までの思想を紹介して、文化的、精神的そして霊性的な面から東洋について話されました。
文芸評論家の安藤礼二さんは、福岡で生まれた作家・夢野久作を同時代の宮沢賢治と比較しながら、また時には折口信夫を交えながら「夢野久作のアジア」と題して語られました。
3人による討議は、東洋が井筒俊彦が考えたようにギリシア以東くらいの広い範囲での精神的な共通性がみられる点や宗教に関することなど幅広く意見が出され、40年以上前に竹内好が提起したアジア主義に関する論議を一歩先に進ませようとする刺激に満ちた討議となりました。
BLOG
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- 「江戸時代における長崎への画家遊学」(福岡ユネスコ・アジア文化講演会)を終えて
- 「森鷗外とドイツ文学」(美留町義雄氏講演会)を終えて
- 「往還する日・韓文化の現在」(伊東順子氏講演会)を終えて
- 「宗教・文化からみたロシアとウクライナ」(高橋沙奈美氏講演会)を終えて
- 「変わる中国、変わらない中国」(岸本美緒氏講演会)を終えて
- 「多文化共生とコミュニケーション・外国人との共生がコミュニティを豊かにする」を終えて
- 「ラテンアメリカ文学の魔力」(寺尾隆吉氏講演会)を終えて
- 「映画創作と自分革命」(石井岳龍氏講演会)を終えて
- 「大陸と日本人」(有馬学氏連続講演会)を終えて
- アジア文化講演会「生きる場所、集う場所」を終えて
- 「多文化共生を実現するために、私たちのできること」(オチャンテ・村井・ロサ・メルセデス氏講演会)を終えて
- 「『台湾』を読む」(垂水千恵氏講演会)を終えて
- 「コロナ危機以降のアジア経済」を終えて
- 「蘭学の九州」(大島明秀氏講演会)を終えて
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- 「七つの文学作品で読む韓国社会の過去と現在」(きむ ふな氏講演会)を終えて
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- 「日本映画は中国でどのように愛されてきたのか」を終えて
- 「魯迅―松本清張―莫言 ミステリー / メタミステリーの系譜」を終えて
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- 「人口減少社会 ― その可能性を考える」を終えて
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