That the wide diffusion of culture, and the education of humanity for justice and liberty and peace are indispensable to the dignity of man...
「福岡ユネスコ・アジア文化講演会 生きている歴史、繋ぐ記憶」を終えて
2015年11月17日
オーストラリアの著名なアジア研究者テッサ・モーリス=スズキさんを講師にお招きして、11月14日(土)に福岡ユネスコ・アジア文化講演会を開催しました。
講演のテーマは、第2次世界大戦後70年という節目の年にちなんだ「生きている歴史、繋ぐ記憶」。言葉を選びながら、わかり易い日本語で、第2次大戦後の「国際相互理解の歴史」の話しから、戦後60年目と70年目の10年間の世界情勢の変化による「和解からの退却」現象、その根底に流れるグローバル経済の進展に伴う世界的な「人文・社会科学の危機」など、現在の日本、東アジア、世界を覆う様々な問題について話をされました。
日本の歴史家、保刈実(ほかり・みのる)の「歴史する(doing history)」という言葉を引用して、私たち一人ひとりが歴史の物語を編みながら異なる立場の人たちの知見も参照して、ジグゾーパズルの大きな絵を作ることが大切であることを強調されました。
その後、姜尚中(東京大学名誉教授)さんとの対談で、中国や韓国との「歴史戦」や想像力の重要性、「人の心(minds)の中に平和の砦を築かなければならない」というユネスコ憲章の核となる精神の継承のことなど深く踏み込んだ話が展開されました。
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