「インドから見たアジアの未来」を終えて

2016年12月20日

「インドから見たアジアの未来」アシシュ・ナンディ氏

インドの社会・文明評論家で、2007年の福岡アジア文化賞大賞を受賞されたアシシュ・ナンディ氏を講師として、福岡ユネスコ・アジア文化講演会「インドから見たアジアの未来」が2016年12月11日に開催されました。

「インドから見たアジアの未来」アシシュ・ナンディ氏と藤原帰一氏

インドの知識人であるナンディ氏は「アジアの未来を再考するー南アジアからの応答ー」というタイトルで約1時間の講演をされ、その後国際政治学者藤原帰一氏(東京大学大学院教授)が聞き手を務められて、講演内容をより身近で分かりやすく、また現代の社会情勢とクロスさせながらインドやアジア全般の歴史や社会について考えさせられる催しとしていただきました。

「インドから見たアジアの未来」会場風景

1970年代には600以上の言語があったといわれ、神の順位づけから野菜にいたるまでもカーストが存在する「多様な」国インドに育ち、心理学や社会学を背景に発展途上社会の研究を長く続けてこられたナンディ氏は、「多様性」ということに強い関心を持っておられました。
アジアを多様な文明が出会う場所と考えていきたいというアシシュ・ナンディ氏の思想を直接聞ける貴重な機会となりました。

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