「文学の国フランスへのお誘い」を終えて
フランス文学者、野崎歓さんの講演会は好評のうちに終了しました。
毎年、北九州市でも開催している福岡ユネスコ文化講演会。今年はフランス文学者、野崎歓さんを講師にお招きして、「文学の国フランスへのお誘い」をテーマに11月23日(勤労感謝の日)にコワーキングスペース秘密基地で開催しました。
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フランス文学者、野崎歓さんの講演会は好評のうちに終了しました。
毎年、北九州市でも開催している福岡ユネスコ文化講演会。今年はフランス文学者、野崎歓さんを講師にお招きして、「文学の国フランスへのお誘い」をテーマに11月23日(勤労感謝の日)にコワーキングスペース秘密基地で開催しました。
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英国在住で『ヨーロッパ・コーリング』等の著者ブレイディみかこさんの講演会を開催しました。
講演はほとんどお断りされていたそうですが故郷の福岡であればということで、満席140人の聴衆の前で「英国のいま、そして日本は?」というテーマで約80分お話をされました。
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「言葉でアジアを描く―現代文学とアジア」のテーマで文芸評論家の川村湊(かわむら・みなと)さんが講演をされました。
戦後書かれた日本語による文学、特に小説について、
1.思い出・郷愁としてのアジア
2.アジアの戦争
3.物語アジア
4.経済成長と歪み
5.越境するアジア
の5つのサブテーマに分けて話しをされました。
また、竹山道雄『ビルマの竪琴』、角田光代『ツリーハウス』、日野啓三『台風の目』、東山彰良『流』などの作品を分析しながら戦後文学とアジアの関係について詳しく語られました。
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北九州市で3月20日に福岡ユネスコ文化講演会として翻訳家、柴田元幸氏(東京大学文学部特任教授)の講演会を開催しました。
福岡ユネスコ文化セミナー「メディアは、いま機能しているのか?-ジャーナリズムの再生をめざしてー」が1月29日に終了しました。
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インドの社会・文明評論家で、2007年の福岡アジア文化賞大賞を受賞されたアシシュ・ナンディ氏を講師として、福岡ユネスコ・アジア文化講演会「インドから見たアジアの未来」が2016年12月11日に開催されました。
8月6日に、日本の国境(ボーダー)研究の第一人者、岩下明裕氏を講師に、福岡ユネスコ研究講演会「国境が持つ可能性 ― 日本と隣国の最前線を見る」を開催しました。
日本の敗戦以降の北方領土問題(この言葉自体が日本側の四島一括返還論をアピールするために人為的に作られた呼称)の歴史的経過や問題点、元島民の方々の意見発表など、九州では接する機会が少ないテーマを写真や映像を豊富に使って、わかりやすく説明されました。
今年度最初の催し「『ヘヴンズ ストーリー』のその先へ」では、瀬々敬久(ぜぜ・たかひさ)監督の大作『ヘヴンズ ストーリー』(2010年、278分)の上映及び監督と関一敏さん(九州大学名誉教授)の対談を行いました。
『ヘヴンズ ストーリー』の上映は福岡では封切時以来となり、4時間38分の長編ながら、これまで観ることのできなかった方たちがたくさん来場されました。福岡市総合図書館・シネラという、福岡市内でフィルム上映ができる数少ない映像専門ホールでの開催であったため、映画の持つ力を堪能してもらえました。
3月19日(土)に国際文化セミナー「日韓メモリー・ウォーズ ―日本人は何を知らないか―」を開催いたしました。
午前中は『帝国の慰安婦』の著者、朴裕河(パク・ユハ)さんによる特別講演「〈帝国〉から見た日韓関係―暴力の構造」が行われました。日本と韓国の間に横たわる四大問題(「教科書」「慰安婦」「独島・竹島」「靖国」)についての経緯からスタートして、『帝国の慰安婦』の主題のひとつである「記憶のずれと混乱」について、そして共通認識・記憶作りに向けた提案まで、具体的に分かりやすく話されました。静かな口調ながらその力強い話しに聴衆が聞き入った80分間でした。
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小説『流』により、2015年上半期の直木賞を受賞された作家・東山彰良さんを迎えて、福岡ユネスコ文化講演会&トークショーを2月24日に北九州市戸畑区で開催しました。
オーストラリアの著名なアジア研究者テッサ・モーリス=スズキさんを講師にお招きして、11月14日(土)に福岡ユネスコ・アジア文化講演会を開催しました。
「新興アジアをどう見るか? 4つの視点」のテーマで、末廣昭氏(東京大学社会科学研所教授)による、アジアの新興経済諸国の経済・社会状況についての講演会を7月11日に開催しました。
2014年度最後の催しである、福岡ユネスコ文化講演会&トークショーを3月4日北九州市の戸畑市民会館で開催しました。講師は小倉生まれで、幼少期を北九州で過ごした作家の葉室 麟さん。松本清張賞を受賞した『銀漢の賦』(07)を原作としたNHK時代劇「風の峠」の放映が終わって間近なこともあり、葉室さんの話を聞きたい市民が多く集まりました。
2015年1月24日(土)に「アジア主義―その先の近代へ」をテーマに福岡ユネスコ文化セミナーを開催しました。
午前中の基調講演では、北海道大学の中島岳志さんが幕末から現代までの日本のアジア主義の流れを分かりやすく、また熱く語られました。特に福岡の玄洋社の活動が持った課題や可能性など未来につながる内容を含んだ80分の講演でした。
講演では、韓国の伝統芸能パンソリの演目を映画化した『春香伝』の上映を念頭に、イム監督がパンソリの映画を撮りたいと思った1960年代の思い出や、『風の丘を越えて/西便制(ソピョンジュ)』でパンソリ芸人の父娘が「チンドアリラン」を唄い踊りながら恨(ハン)を解く有名なシーンの説明、そして映画の背景音楽としてパンソリを使った『酔画仙』のシーンができるまでのいきさつなど映像を交えながらの印象的なお話がありました。(了)
福岡ユネスコ・研究講演会として、平戸市生月町博物館の学芸員である中園成生氏の講演会「かくれキリシタンのオラショを巡る旅」が2014年10月18日(土)に西南学院大学博物館講堂で開催されました。
かくれキリシタン史の概要から説明を始められ、かくれキリシタンの信仰組織や信仰対象、生月島の年中行事やオラショなど信仰のそれぞれの要素について、写真や図表を使って詳しくお話がされました。
約100分の講演の後に、生月町から来ていただいた3人の男性信者の方により、16世紀から伝えれれているオラショ合唱の実演がありました。
ヴォーリスが設計した大正時代の赤レンガによる博物館の講堂という、キリスト教関連の催しには最適の場所で唱えられたオラショは、参加者の心に強い印象を残してくれました。
福岡ユネスコ協会は昨年4月に一般財団法人となりましたが、任意団体の時から通算すると今年で66年間活動を続けてきたことになります。しかし、長い活動時間のわりにはあまり多くの方に知られている団体ではありません。催しとしては1年間に5、6回の講演会やセミナーを開催するだけですから、当協会の活動に関心を持っておられる方々と直接にお会いする機会は限られています。そのために、講演会やセミナーの内容をブックレットや単行本として出版し、参加しておられない方にも広く知っていただけるようにいたしました。
今回ホームページをリニューアルいたしましたのも、当協会の活動に参加されたり、興味を持っていただいた方々とのコミュニケーションを深めたいからです。従来のホームページよりももっとスムーズに目的の項目を探し出せたり、催しに簡単に応募できたり、また要望や意見やアイディアなりを気軽に提案できるように工夫をしてみました。皆さんからのもっと身近なアクセスにより、これまで以上に面白くかつユニークな活動を続けていくように努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
一般財団法人福岡ユネスコ協会
2014年5月17日午後、福岡市で四方田犬彦さんの講演会を開催しました。福岡市で生まれた不思議な作家、夢野久作の生誕125周年に因んで、「日本人の堕落時代 夢野久作」というテーマでお話しいただきました。
杉山直樹(久作の本名)が入院していたにもかかわらず、1923年に発生した関東大震災を取材するために東京に向かい、生々しいルポルタージュを「九州日報」に書き続けた記者時代(作家・夢野久作になる前)の作品『東京人の堕落時代』を高く評価されていました。
当協会のシンポジウムや講演会などを収録した「FUKUOKA U ブックレット」(弦書房 刊)。
シリーズに新たな1冊が加わりました。
第4号は社会学者 大澤真幸氏の講演録
『〈未来〉との連帯は可能である。しかし、どのような意味で?』(A5版67頁、定価\700+税)
3.11後の社会をどう生きるか…。大澤社会学、渾身のライブトークです。
全国の書店でお買い求めいただくことができます。
~今までに刊行されたブックレットは次のとおりです~
創刊号(2012年7月)は社会学者 見田宗介氏の講演録
『現代社会はどこに向かうか 生きるリアリティの崩壊と再生』(A5版64頁、定価¥650+税)。
第2号は京都大学教授 小倉紀蔵氏の講演録
『東アジアとは何か 〈文明〉と〈文化〉から考える』(A5版64頁、定価¥650+税)。
第3号は作家の黒川創氏と、文芸評論家の加藤典洋氏による講演と対談の記録
『考える人 鶴見俊輔』(A5版96頁、定価¥780+税)。