山本作兵衛と日本の近代
福岡国際文化セミナーを開催しました。
テーマ:「山本作兵衛と日本の近代」
去る11月17日(土)10:30~16:00、福岡市・天神のレソラNTT夢天神ホールにて行いました。
筑豊の炭坑夫であった山本作兵衛の私的な炭坑の記録画が2011年5月に日本で初めてユネスコの世界記憶遺産に登録されました。炭坑の最前線で働いた一人の男性が描写した記録は、政府や企業等の公式文書ではない形で、当時の日本の炭鉱産業の実際を写しだした貴重なものでした。今回のユネスコ世界記憶遺産登録への推進者であったオーストラリアのマイケル・ピアソン博士をはじめ、筑豊経済史の研究者や画家などのパネリストにより、山本作兵衛の炭鉱画が持つ今日的意義や筑豊の炭鉱を通して見た日本の近代化について多角的に考察しました。
当日は田川市のご協力により、通常は田川市石炭・歴史博物館に展示してあるレプリカ6点を展示し、参加者の皆様にご覧頂きました
基調講演:マイケル・ピアソン氏(世界遺産推進協議会より委託された海外専門家委員/オーストラリア)
〔講演テーマ〕Sakubei Yamamoto? linking Memory of the World and World Heritage
「山本作兵衛 ― 世界記憶遺産と世界遺産をつなぐもの」
セミナー及び総括
議長および総括:有馬 学氏(九州大学名誉教授、福岡市博物館館長、世界遺産専門家委員会委員)
パネリスト:
福本 寛氏(田川市石炭・歴史博物館学芸員)
〔発表テーマ〕「山本作兵衛炭坑記録画から見た筑豊炭田」
田中直樹氏(日本大学名誉教授)
〔発表テーマ〕「山本作兵衛作品と筑豊地域社会」
菊畑茂久馬氏(画家)
〔発表テーマ〕「山本作兵衛の絵を読み解く」
マイケル・ピアソン博士(上記基調講演者)
講演会・セミナー活動について
event
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