続・日本の文化と心 -日本語を基座として-
「福岡国際文化セミナー」を開催しました。
2008年10月24日(金)10時~17時30分まで、福岡市中央区の天神ビル11階「10号ホール」にて開催しました。
2007年度セミナーのテーマ「日本の文化と心」では、哲学者の鶴見俊輔氏と万葉学者の中西 進氏による二つの基調講演を中心に、日本の社会思想から文学、美術にわたる広いジャンルを対象に、テーマを多面的に照射し、会場の聴講者も交えた熱のこもった質疑応答が行われました。
今年度の「セミナー2008」は同テーマ「日本の文化と心」をもう一歩掘り下げてみたい、という昨年ご参加いただいた先生方からの声を受け、
特に日本語に焦点をあてて先生方に語っていただき、なお議論を深める試みが行われました。
基調講演は昨年に引き続き、哲学者の鶴見俊輔 氏にお話しいただきました。
テーマ
「続・日本の文化と心」 ~日本語を基座として~
講師 基調講演
(午前の部)鶴見俊輔氏
(哲学者)演題:さかのぼる力
討議
(午後の部)
討議の最後に鶴見氏による総括を行います
(議長)清水孝純氏(九州大学名誉教授、比較文学)
ツベタナ・クリステワ氏〈ブルガリア〉(国際基督教大学教授、日本古典文学)発表:「言文不一致」の日本語の表現力
川本皓嗣氏(大手前大学学長、比較文学)発表:「打鉄匠歌」から「墳上感懐の詩」まで―詩的文体の伝統と近代
アレクサンドル・ドーリン氏〈ロシア〉(国際教養大学教授、日本近現代詩歌史)発表:日本近代詩における国際文化の理想
ヒンターエーダー=エムデ・フランツ氏〈ドイツ〉(山口大学教授、日独比較文学)発表:失われたこころを求めて―近代人漱石の悩み―
合山 究(ごうやま きわむ)氏(九州大学名誉教授、中国古典文学)発表:『源氏物語』と『紅楼夢』
「福岡ユネスコ協会 60年の歩み」展示 (於:セミナー会場)
当協会の60年を振り返り、活動記録の一端をパネルと年表にしてセミナー2008会場内でご覧頂きました。
講演会・セミナー活動について
event
- 文学が描くイタリアと移民
- アジア映画の面白さとは何か
- アジアと国際秩序の現在、そして未来
- 言葉は世界を変えられるか 〜ポストコロナと紛争の現代に考えること
- 江戸時代における長崎への画家遊学 〜司馬江漢を中心にして
- 森鷗外とドイツ文学
- 往還する日・韓文化の現在 〜日本文化開放から韓流ブームまで
- 宗教・文化からみたロシアとウクライナ
- 変わる中国、変わらない中国 明・清時代から現代を見る
- 外国人との共生がコミュニティを豊かにする
- ラテンアメリカ文学の魔力 ガルシア・マルケスとバルガス・ジョサを中心に
- 映画創作と自分革命
- 大陸と日本人 なぜ彼らは海を渡ったのか
- 生きる場所、集う場所 〜パフォーミングアーツを通したアジアとの共生
- 「台湾」を読む 台湾新文学からLGBTQ文学まで
- 多文化共生を実現するために、私たちのできること
- コロナ危機以降のアジア経済
- 蘭学の九州
- 日本語を伝達ツールとして見直していく
- 七つの文学作品で読む韓国社会の過去と現在
- 琉球沖縄史を見る眼 〜なぜ『茶と琉球人』を書いたのか?
- 日本映画は中国でどのように愛されてきたのか
- 魯迅 ― 松本清張 ― 莫言 ミステリー/メタミステリーの系譜
- 対外関係から見た中国
- 「平成」とはどんな時代だったのか
- 北欧諸国はなぜ幸福なのか
- 人口減少社会 ― その可能性を考える
- 19世紀ロシア文学とその翻訳
- アオザイ 〜その伝統的価値と現代生活への影響力
- アジアと出会う旅 ―ボクシング資料が切り拓く日本・フィリピン関係史
- 日本(イルボン)発韓国映画の魅力を探る
- アメリカをもっと深く知ってみる 〜なぜトランプが出てきたのか?
- 香港におけるアヴァンギャルド文化とその未来
- 文学の国フランスへのお誘い
- 英国のいま、そして日本は?
- 言葉でアジアを描く―現代文学とアジア
- 「外国文学を読む。訳す。~柴田元幸氏による講演と朗読の夕べ~」
- 福岡ユネスコ文化セミナー「メディアは、いま機能しているのか?」
- 福岡ユネスコ・アジア文化講演会「インドから見たアジアの未来」
- 福岡ユネスコ講演会 国境(ボーダー)が持つ可能性―日本と隣国の最前線を見る
- 福岡ユネスコ文化講演会 上映会&対談 『ヘヴンズ ストーリー』のその先へ
- 福岡ユネスコ国際文化セミナー「日韓メモリー・ウォーズ ―日本人は何を知らないか―」
- 福岡ユネスコ文化講演会&トークショー「東山彰良の小説世界」
- 福岡ユネスコ講演会 宗教とは何か —日本から世界を見る
- 福岡ユネスコ・アジア文化講演会 生きている歴史、繋ぐ記憶
- 福岡ユネスコ文化講演会 新興アジアをどう見るか? 4つの視点
- 福岡ユネスコ文化講演会&トークショー 葉室麟の世界にふれる
- 福岡ユネスコ文化セミナー 2014 アジア主義―その先の近代へ
- 福岡ユネスコ・アジア文化講演会(林権澤監督 講演会)
- かくれキリシタンのオラショを巡る旅
- 日本人の堕落時代 夢野久作
- 村田喜代子講演会
- 陣内秀信講演会
- 平成25年度福岡ユネスコ・アジア文化講演会
- 未来に可能性はあるか?-3.11以降の社会構想-
- いつか死ぬ、それまで生きる
- 山本作兵衛と日本の近代
- 考える人 鶴見俊輔
- 〈未来〉との連帯は可能である。しかし、どのような意味で?
- 和本リテラシー(くずし字を読む)
- 邪馬台国と作家たち
- 辛亥革命と東アジア
- 創造する東アジア-文明・文化・ニヒリズム-
- 米倉斉加年 青木繁を語る
- 越境するアジアの現代文化 —現状と可能性—
- 松本清張と邪馬台国―古代の九州、そして北九州―
- 現代社会はどこに向かうか ―生きるリアリティーの崩壊と再生―
- いま、アジアをどう語るか ―現代化と歴史認識のはざまで―
- 水と緑の国 日本
- 福岡ユネスコ協会60年の歩み展
- 続・日本の文化と心 -日本語を基座として-
- 21世紀中国の文化構想 —和合学がめざすもの—
- 鷗外のドイツ滞在に学ぶ
- 日本の文化と心
- 戦後の新しい世界を夢みて
- 文化講演と討議
- 1967〜2005年に行なった催し・セミナー等
- 第一回 九州国際文化会議