「平成」とはどんな時代だったのか

2019年09月19日
「平成」とはどんな時代だったのか
「平成」とはどんな時代だったのか
福岡ユネスコ文化セミナー
 

日時:2019年11月3日(日・文化の日)13:00~17:00
会場:電気ビル共創館3F大会議室
福岡市中央区渡辺通2丁目
講師:片山杜秀(かたやま・もりひで)氏 *コーディネーター
水無田気流(みなした・きりう)氏
酒井 信(さかい・まこと)氏
参加費:一般 1200円(当日1500円)
学生・留学生 500円(事前・当日とも)
定員:150名
*定員になり次第締め切らせていただきます
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会

今年5月に新年号「令和」が始まりました。4月末で終了した「平成」は1989年から2019年まで足かけ31年続きました。「国の内外、天地とも平和が達成される」の意味である「平成」の時代は、明治以降戦争をしなかった初めての時代となりましたが、その年号に込められた願いとは異なり、自然災害や国内外において大きな事件が起きた時代でした。

阪神・淡路大震災、東日本大震災をはじめとして地震が日常化し、台風や大雨による災害が多く発生しました。『ジャパン・アズ・ナンバーワン』よばれるほどの経済大国となっていた日本が、長いデフレ時代を経験して生産性が低い国になってきています。社会的にも、オウム真理教による地下鉄サリン事件など、かつての安全な国の面影が薄くなってきました。

一方、海外においても、平成元年に「ベルリンの壁」が崩壊して東西冷戦が終結する一方、中国で「天安門事件」が発生しました。2000年にはイスラム過激派がアメリカで同時多発テロを起こすなど、東西冷戦の時代とは異なる対立の構図が浮かび上がってきました。

世界情勢が大きく変わり、国内も閉塞感が強まってきた「平成」という時代をもう一度振り返り、私たちの未来を見つめるきっかけとしていきます。

講師プロフィール

片山杜秀(かたやま もりひで)
思想史家・音楽評論家、慶應義塾大学法学部教授
1963年宮城県生まれ
慶應義塾大学法学部政治学科卒業。同大学院法学研究科博士後期課程終了
専門は近代政治思想史、音楽
著書に『平成精神史』『見果てぬ日本 司馬遼太郎・小津安二郎・小松左京の挑戦』『未完のファシズム』『音盤考現学』及び『音盤博物誌』『近代日本の右翼思想』他

水無田気流(みなした きりう)
詩人、社会学者、國學院大學経済学部教授
1970年神奈川県生まれ
早稲田大学大学院社会科学研究科博士課程終了
詩集に『音速平和 sonic peace』『Z境』、著書に『平成幸福論ノート 変容する社会と「安定志向の罠」』(田中理恵子名義)『「居場所」のない男、「時間」がない女』他

酒井信(さかいまこと)
文教大学情報学部メディア表現学科准教授
1977年長崎県生まれ
慶應義塾大学政策・メディア研究科博士後期課程終了
著書に『メディア・リテラシーを高めるための文章演習』『吉田修一論 現代小説の風土と訛り』『平成人(フラット・アダルト)』他
西日本新聞に「現代ブンガク風土記」を連載中(日曜)

当日の予定

13:00/開 会
13:05~14:05/片山杜秀氏による基調講演
14:10~14:50/水無田気流氏による講演
14:55~15:35/酒井 信氏による講演
 休憩(10分間)
15:45~17:00/討議(コーディネーター:片山杜秀氏)
17:00/閉 会、著書サイン会(ブックスキューブリックによる著書の出張販売)
*当日の予定は変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。


お申込み方法
催し名(「平成セミナー)、氏名(参加者全員)、一般/学生の別、メールアドレスまたは連絡先FAXを明記の上、メールかFAXで申し込んでください。
メールアドレス:fuunesco2014@gmail.com
FAX:092-733-1291

主催、問い合わせ先
一般財団法人 福岡ユネスコ協会(平日10~17時)
福岡市中央区薬院2丁目4-5-702  TEL:092-715-8768
HP:https://fukuoka-unesco.or.jp


 

【終了しました】
講演会は盛会のうちに終了しました。
その際の様子をblogでご報告しています。
次のリンクからご覧ください。
「「平成」とはどんな時代だったのか」を終えて

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講演会・セミナー活動について

福岡ユネスコ協会は日本研究者の方々をお招きし、様々な催しを開催してきました。 その一つ一つが、内外の研究者の方々の最新の発表と活発な討議を通して世界の目からみた日本の文化、そしてこれからの日本の在り方を示唆するものと高い評価をいただいております。 福岡ユネスコ協会は今後もこうした日本研究の発表の場をつくり、日本の文化を世界に発信する架け橋でありたいと願っています。 これらの会議、セミナー、シンポジウムは一般の方々に公開しております。会議用語は原則として日本語です。 一部外国語を使用する場合にはその旨を事前にご案内し、通訳や日本語資料の参照などで補います。 皆さまのご参加をおまちしております。

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