第一回 九州国際文化会議
テーマ「日本における東西文化の接点としての九州」
The First Kyushu International Cultural Conference
“Kyushu as a Contact Point of the Cultures of East and West in Japan”
福岡ユネスコ協会創立15周年を記念して1962年に開催されました。
当協会で初めて開催するこの文化会議にあたって、次のような三つの特色がつくられました。福岡ユネスコ協会の活動には、この三原則が生き続けています。
日本を外国の人々に理解してもらう
国際間の相互理解のためには、外国文化を学び、摂取するだけでなく、日本を広く知ってもらう必要があります。
会議用語を日本語にする
当時の日本では、まだ敗戦という意識が手伝ってか、日本で催す国際会議でも日本語は公用語から外されていました。
しかし、日本を理解してもらうには、日本語によって理解してもらうのが一番よいのではないか。
こうして、日本語による国際交流という小さな道筋がつくられたのです。
自主的な企画と自主財源
当協会は自主財源をつくって独自の企画を主催しています。それは、福岡の地域のみならず、日本全国の企業や個人の方々の温かなご理解とご協力によるものです。
さらに、福岡県、福岡市、北九州市等からの補助金によってその財政を確立しています。
こうして、小さな規模ではありますが、主体性のはっきりした“自由な意見の発表と討議の場”を生み出しています。
*会議メモ*
〈日 時〉 1962年(昭和37年)11月6日~8日
〈会 場〉 福岡市、天神ビル「大ホール」
〈テーマ〉 「日本における東西文化の接点としての九州」
〈会議参加人員〉 海外:11カ国 27名 日本:95名
〔討議〕
講演1 「大陸文化と西方文化の窓口としての九州」箭内健次氏(九州大学教授)
講演2 「近代日本の推進力としての九州」大久保利謙氏(立教大学教授)
講演3 「日本経済における九州の役割」高橋正雄氏(九州大学教授)
〔シンポジウム〕“日本文化について”
(パネリスト)
Dr. Friese Curt (ドイツ大使館文化部長)
Mr. G. Komarovskii (ソ連大使館文化担当官)
Mr. S. El. Gawhary (アラブ連合大使館文化参事官)
Dr. C. B. Fahs (アメリカ大使館公使、文化局長)
講演会・セミナー活動について
event
- 文学が描くイタリアと移民
- アジア映画の面白さとは何か
- アジアと国際秩序の現在、そして未来
- 言葉は世界を変えられるか 〜ポストコロナと紛争の現代に考えること
- 江戸時代における長崎への画家遊学 〜司馬江漢を中心にして
- 森鷗外とドイツ文学
- 往還する日・韓文化の現在 〜日本文化開放から韓流ブームまで
- 宗教・文化からみたロシアとウクライナ
- 変わる中国、変わらない中国 明・清時代から現代を見る
- 外国人との共生がコミュニティを豊かにする
- ラテンアメリカ文学の魔力 ガルシア・マルケスとバルガス・ジョサを中心に
- 映画創作と自分革命
- 大陸と日本人 なぜ彼らは海を渡ったのか
- 生きる場所、集う場所 〜パフォーミングアーツを通したアジアとの共生
- 「台湾」を読む 台湾新文学からLGBTQ文学まで
- 多文化共生を実現するために、私たちのできること
- コロナ危機以降のアジア経済
- 蘭学の九州
- 日本語を伝達ツールとして見直していく
- 七つの文学作品で読む韓国社会の過去と現在
- 琉球沖縄史を見る眼 〜なぜ『茶と琉球人』を書いたのか?
- 日本映画は中国でどのように愛されてきたのか
- 魯迅 ― 松本清張 ― 莫言 ミステリー/メタミステリーの系譜
- 対外関係から見た中国
- 「平成」とはどんな時代だったのか
- 北欧諸国はなぜ幸福なのか
- 人口減少社会 ― その可能性を考える
- 19世紀ロシア文学とその翻訳
- アオザイ 〜その伝統的価値と現代生活への影響力
- アジアと出会う旅 ―ボクシング資料が切り拓く日本・フィリピン関係史
- 日本(イルボン)発韓国映画の魅力を探る
- アメリカをもっと深く知ってみる 〜なぜトランプが出てきたのか?
- 香港におけるアヴァンギャルド文化とその未来
- 文学の国フランスへのお誘い
- 英国のいま、そして日本は?
- 言葉でアジアを描く―現代文学とアジア
- 「外国文学を読む。訳す。~柴田元幸氏による講演と朗読の夕べ~」
- 福岡ユネスコ文化セミナー「メディアは、いま機能しているのか?」
- 福岡ユネスコ・アジア文化講演会「インドから見たアジアの未来」
- 福岡ユネスコ講演会 国境(ボーダー)が持つ可能性―日本と隣国の最前線を見る
- 福岡ユネスコ文化講演会 上映会&対談 『ヘヴンズ ストーリー』のその先へ
- 福岡ユネスコ国際文化セミナー「日韓メモリー・ウォーズ ―日本人は何を知らないか―」
- 福岡ユネスコ文化講演会&トークショー「東山彰良の小説世界」
- 福岡ユネスコ講演会 宗教とは何か —日本から世界を見る
- 福岡ユネスコ・アジア文化講演会 生きている歴史、繋ぐ記憶
- 福岡ユネスコ文化講演会 新興アジアをどう見るか? 4つの視点
- 福岡ユネスコ文化講演会&トークショー 葉室麟の世界にふれる
- 福岡ユネスコ文化セミナー 2014 アジア主義―その先の近代へ
- 福岡ユネスコ・アジア文化講演会(林権澤監督 講演会)
- かくれキリシタンのオラショを巡る旅
- 日本人の堕落時代 夢野久作
- 村田喜代子講演会
- 陣内秀信講演会
- 平成25年度福岡ユネスコ・アジア文化講演会
- 未来に可能性はあるか?-3.11以降の社会構想-
- いつか死ぬ、それまで生きる
- 山本作兵衛と日本の近代
- 考える人 鶴見俊輔
- 〈未来〉との連帯は可能である。しかし、どのような意味で?
- 和本リテラシー(くずし字を読む)
- 邪馬台国と作家たち
- 辛亥革命と東アジア
- 創造する東アジア-文明・文化・ニヒリズム-
- 米倉斉加年 青木繁を語る
- 越境するアジアの現代文化 —現状と可能性—
- 松本清張と邪馬台国―古代の九州、そして北九州―
- 現代社会はどこに向かうか ―生きるリアリティーの崩壊と再生―
- いま、アジアをどう語るか ―現代化と歴史認識のはざまで―
- 水と緑の国 日本
- 福岡ユネスコ協会60年の歩み展
- 続・日本の文化と心 -日本語を基座として-
- 21世紀中国の文化構想 —和合学がめざすもの—
- 鷗外のドイツ滞在に学ぶ
- 日本の文化と心
- 戦後の新しい世界を夢みて
- 文化講演と討議
- 1967〜2005年に行なった催し・セミナー等
- 第一回 九州国際文化会議