大陸と日本人 なぜ彼らは海を渡ったのか

2022年04月22日
福岡ユネスコ連続講演会・大陸と日本人
福岡ユネスコ・連続講演会(全5回)

講師:有馬 学氏 九州大学名誉教授 福岡市博物館総館長

第1回 5月27日(金)天神ビル11階会議室(福岡市中央区天神2丁目)
第2回 6月24日(金)[変更]エルガーラホール7階(中央区天神1丁目)
第3回 7月29日(金)電気ビル会議室(福岡市中央区渡辺通2丁目)
第4回 8月12日(金)電気ビル会議室(福岡市中央区渡辺通2丁目)
第5回 9月 9日 (金)電気ビル会議室(福岡市中央区渡辺通2丁目)
* 開催時間はいずれの回も16時から18時です.

参加費(1回):一般 1,000円 / 学生・留学生 500円
定員:60名程度(コロナ対策のため会場定員の2分の1です)
*定員になり次第締め切らせていただきます
主催:一般財団法人 福岡ユネスコ協会

明治以降、多くの日本人が海を越えて大陸へ進出していった。
とりわけ、何らかの「志」を抱えて出立した人たちの足跡はかなり知られている。
というと、まず思い浮かべるのは「右翼」とか「大陸浪人」と呼ばれる一群であろう。
しかし、一方で「左翼」の人たちも少なからず大陸へ渡っていったのである。
彼らはなぜ海を越えたのか、その先にはどんな事態が待ち受けていたのか——
歴史に埋もれた群像にも光を当てながら、近代における「アジアと日本」を解読する。


 

連続講座「大陸と日本人」概要

第1回(5月27 日)「大陸とは何か」

満洲とはどのような場所だったのか、
いわゆる「満蒙問題」はどのように作られたのかについて考える。
【主要人物】 衛藤瀋吉、内田良平、末永節、大内暢三

第2回(6月24 日)「浅原健三と満洲人脈」

1920 年の八幡製鉄所大争議を指導した浅原健三は、3 度目の当選を目指した1932年の衆議院選挙に敗れた後、運動の表面から姿を消す。再び政治の舞台に現れたとき、何と石原莞爾の幕僚になっていた。浅原動向を通して満洲国協和会という存在を考える。
【主要人物】 浅原健三、石原莞爾、片倉衷、十河信二

第3回(7月29 日)「福岡の社会運動家と満洲」

満洲に渡った左翼社会運動家は、浅原健三だけではない。著名ではないが多くの人々が満洲に渡っている。
また福岡の社会運動家ではないが、中野正剛の東方会に所属した農民運動の活動家も興味深い。
【主要人物】 吉塚謙吉、愛甲勝也、牛島春子、木村武雄、淡谷悠蔵

第4回(8月12日)「満鉄調査部とは何か」

満鉄調査部は転向左翼の再就職先であった。左翼前歴者は満洲経営の国策会社において、どのように有能だっただろうか。
【主要人物】 石堂清倫、和田耕作、具島兼三郞

第5回(9月9日)「引揚・抑留――大陸活動の店じまい」

敗戦後、大陸にいた日本人が引き揚げるまでには相応の時間を要した。
その時間は、彼ら日本人の活動と居住地域に左右された。それぞれの地域で敗戦から帰国までの活動を見る。
【主要人物】 泉靖一、石堂清倫

 

講師プロフィール

有馬 学(ありま・まなぶ)氏
九州大学名誉教授 福岡市博物館総館長
1945年北京生まれ。専門は日本近代史。
東京大学大学院博士課程満期退学。九州大学文学部助教授・教授、大学院教授を経 て2009年3月に退職。主な著書に『日本の近代4「国際化」の中の帝国日本』『日本の歴史23 帝国の昭和』『日中戦争期における社会運動の転換——農民運動家・田辺納の談話と史料』『山本作兵衛と日本の近代』 (共著) 『福岡県の近現代』(共著)


お申込み方法
– 催し名(「大陸と日本人」、第○回分」)
– 氏名(参加者全員)、一般/学生の別
– メールアドレスまたは連絡先FAX
以上を明記の上、次の申し込み先までメールかFAXで申し込んでください。
回ごとに申込みをお願いいたします。

申込み先
メールアドレス:fuunesco2014@gmail.com
FAX:092-733-1291

主催、問い合わせ先
一般財団法人 福岡ユネスコ協会(平日10~17時)
福岡市中央区薬院2丁目4-5-702  TEL:092-715-8768 / FAX:092-733-1291
HP:https://fukuoka-unesco.or.jp


 

【終了しました】
講演会は盛会のうちに終了しました。
その際の様子をblogでご報告しています。
次のリンクからご覧ください。
「大陸と日本人」(有馬学氏連続講演会)を終えて

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講演会・セミナー活動について

福岡ユネスコ協会は日本研究者の方々をお招きし、様々な催しを開催してきました。 その一つ一つが、内外の研究者の方々の最新の発表と活発な討議を通して世界の目からみた日本の文化、そしてこれからの日本の在り方を示唆するものと高い評価をいただいております。 福岡ユネスコ協会は今後もこうした日本研究の発表の場をつくり、日本の文化を世界に発信する架け橋でありたいと願っています。 これらの会議、セミナー、シンポジウムは一般の方々に公開しております。会議用語は原則として日本語です。 一部外国語を使用する場合にはその旨を事前にご案内し、通訳や日本語資料の参照などで補います。 皆さまのご参加をおまちしております。

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